今回は全線開通20周年を迎えた多摩都市モノレール、5年前にさよなら運転を行った銚子電鉄1000形デハ1002、関東ローカルな磁気乗車カード「パスネット」についてご紹介させていただきます。

【多摩都市モノレール全線開通】
2000年1月10日に、多摩都市モノレール 立川北~多摩センター間が開業し全線開通となりました。
多摩都市モノレールは、東京都東大和市の上北台駅から東京都多摩市の多摩センターを結ぶ19駅16Kmの路線で、1998年11月27日に、上北台~立川北間が開業、2000年1月10日には立川北~多摩センター間が開業しました。
多摩都市モノレールの跨座式モノレール車両1000系は4両編成16本が活躍している
多摩都市モノレール1000系は、走行機器はIGBT素子によるVVVFインバータ制御と回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、ATOを備え、ワンマン運転を実施しています。
建設工事に遅れが生じたことなどから全面開業が2000年1月にずれ込み、総工費も当初予定の2倍ほどに膨れあがり、2000年3月末時点で既に100億円近い累積赤字を抱える状態からのスタートでしたが、利用者数が開業から順調に伸び、営業損益は開業6年目の2005年に黒字に転換しました。
将来的に上北台駅から東京都西多摩郡瑞穂町にある箱根ヶ崎駅、多摩センター駅から東京都町田市の町田駅などに延伸する計画があり、今後の動向が注目される路線です。

【銚子電鉄1000形デハ1002】
2015年1月10日に、銚子電鉄1000形デハ1002が、さよなら運転「ありがとうデハ1002号」を最後に営業運転を終了しました。
銚子電鉄1000形は、日立電鉄に譲渡される予定だった営団地下鉄2000形のうち、2046, 2040の車体に2033, 2039の運転台を組み合わせて両運転台化し、営団地下鉄1500形電車(2代)と営団地下鉄3000系の機器・パンタグラフ・富士急行モハ5700形(元小田急2200形)の台車を取り付けたデハ1001とデハ1002の2両が活躍してました。
電装品など営団地下鉄3000系の機器類が流用された(写真は長野電鉄に譲渡された3000系)
台車は富士急行5700形のものだった
デハ1002は、2011年11月26日から赤い車体に白帯の丸ノ内線カラーに塗装変更され、2015年1月10日のさよなら運転「ありがとうデハ1002号」を最後に営業運転を終了、現在は仲ノ町車庫で保存されています。
相方の銀座線塗装だったデハ1001は、2016年2月28日のさよなら運転「〜昭和の名車 ありがとう〜おつかれさま デハ1001 イベント」をもって営業運転を終了、現在は松戸市にある私設博物館「昭和の杜博物館」で保存されています。
(来訪時は休館、流鉄なの花号の裏にいます注意1月10日から金・土・日・祝日開館 / 大人300円)

【パスネット販売終了】
2008年1月10日に、パスネットの販売が終了しました。
パスネットとは、パスネット協議会に加盟する関東地方の鉄道(私鉄・地下鉄)22社局共通の磁気乗車カードで、個人的には鉄休時代に仕事でよく利用した思い出があります(忙しかった時代をパスネットと共に過ごしましたショック)
2000年10月14日に導入されましたが、2007年から導入されたICカード乗車券「PASMO」によって、2008年1月10日の終電をもって販売を終了、2008年3月14日(一部事業者は2009年3月13日)の終電をもって自動改札機での取り扱いを終了、2015年3月31日の終電をもって完全に終了となりました。
受験生頑張れ!!

1月10日は、こんな出来事があった日でした。
今日も皆様にとって良い1日となりますようにキラキラ(駅名標の両隣の駅名にご注目)

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました!

鉄道コム