明けてしまいました2020年。
正月休みもすっかり過ぎ去りさっそく仕事が山積みの方も多いのでは?

nano factoryでは元気よく景気よく、さっそく新春新製品のご案内です!
新製品情報プロモーション


※DMM.makeクリエイターズマーケットへの出品です。

それでは製品の詳細です。


IMG_0874-1
目黒蒲田電鉄 モハ510形は、1931年~1936年の間に、日本車輛製6両・川崎車輛製44両の計50両が製造されました。
登場時は、前面の庇やシル・ヘッダーのリベットなど戦前の車両が持つ厳つい雰囲気が特徴でしたが、戦後は全車がTKK3450形として改番されてTKK各線に散らばり、さらに後年、大規模な更新工事が施されて平成元年まで活躍しました。

このうち、日車製でトップナンバーのデハ3450号車は登場時の姿に復元され、現在は博物館にて保存展示されています。

nano factoryでは、3450形各車をリリースしてきましたが、新たに登場時のモハ510形へ復元・保存された姿を選定して、3Dプリントにて皆様にご提供いたします。


……
すでに昨年から試作品の様子をお伝えしてまいりましたが、こうして発売と相成りました。
総勢50両という、当時としては異例の大量生産がなされたモハ510形は、まさにTKKを支える祖先といえる存在です。

3450形シリーズは、第一弾で再更新後・最晩年のデハ3450号を発売し、鉄コレではその再更新前の姿の発売が予定されています。
このモハ510形発売をもってデハ3450の主要3形態をフルコンプリートしてしまうというのは、我ながらすごい時代になったものです。


・製品写真
※写真は組立例です
IMG_0875-1
このセットでは、ボディや屋根板だけでなく、床板や床下機器も付属しています。
逆に、台車だけはGM D-16台車を使用します。
一応日車ボールドウィン台車は設計しておりますが、コロ軸受けのためGM D-16台車の方が形態的に近いのです。

晩年のデハ3450とは違う、"目黒蒲田電鉄モハ510"の古めかしい姿をできるだけ忠実に再現しています。


本製品の特徴は次の通りです。

・前面庇:戦中の金属供出で失われた庇が復元された姿を再現
・前面アンチクライマー:日車製の幅が広いタイプを再現
・テールライト:登場時の吊り下げ式を再現
・ボディ:窓天地寸法が狭く、シル・ヘッダー部のリベットが復元された登場時の姿を再現
・屋根板:モハ510特有の予備パンタ台や木製並列のランボードを再現
・避雷器:旧型の木製大型避雷器を再現
・前面連結器:並形自連を再現
・排障器:登場時の姿に復元された排障器を再現
・床下機器:CPの向きや各機器配置、主制御器の形状など、既製の3450形とは違う床下機器を新規設計



・組立写真
納品時の形態は以下の通りです。
IMG_0672
ディテールがわかるよう薄くサフを吹いています。
実際には白濁した半透明のアクリル素材で届きます。

1両分しかないので簡素なセット構成です。

前面
IMG_0678
特徴的な庇は非常に薄く出来ています。
折ってしまわないようご注意ください。

細かいリベットや吊り下げ式のテールライトなど、ディテールにはぬかりありません。

屋根板
IMG_0685
モハ510号の予備パンタ台周囲を再現しています。
ランボードは木製の並列タイプを再現。
扉上の雨樋も忘れずに。
IMG_0313
実車屋根上の雰囲気をなるべく再現しました。
試作品では半ガラの位置がランボード端部に合うよう外側にオフセットされていたため、製品版では実車に倣って内側によせています。

ボディ側面
IMG_0687
このリベットの厳つく繊細な表現はお見事です。
木製ドアや天地寸法の低い客窓など、3450形ではなく、あくまで"モハ510"、であることがよく伝わってくると思います。

ここからよく晩年の3450形の姿にまで更新したものだと思います。
やはり客窓を拡大したのが近代的に見える最大の要因だった気がしますね。

排障器・床下機器
IMG_0688
排障器は本来台車につくものですが、既製品を流用する関係上ボディ側に取り付ける仕様としています。
ジャンパ栓の向きや数も上り方と下り方で分けています。

床下機器はデハ3450で設計したCPを実車に倣って90°回転させています。
こんなこともあろうかと、デハ3450設計時からCP側面のディテールも作り込んでいたのです。
作った甲斐がありました。

空気ダメが並ぶ配置や、旧型の主制御器など、出来る限り保存車のモハ510に似せています。

塗装して完成
IMG_0760-1
組立はスナップフィットではなく従来の糊代を貼り合わせる方式ですが、造形範囲が小さく反りは少ないと思いますので、比較的簡単に組みあがるはずです。

問題は表記類ですね。
行先サボや"ドアーエンジン装置車"の表記はともかく、銀色切り抜きナンバーなどは業者に発注しなければ用意するのが難しいですね……

昨年発売のTKK旧型車と並びで
IMG_0764-1
オールステンレスならぬ"オール3Dプリンタ"製な各車。
我ながらよくここまで作ったものです。

モハ510のキービジュアル的な何か
IMG_0868-1
ライティングが貧弱なので、いろいろ機材を揃えたいところですがお金が……
そのうちnano factoryブランド各製品のビジュアル集でも出してみたいところですね。



スライド26
スライド29
先日発売したOER5000形に使用できるCU-12Bクーラーです。
形状的にはCU-12CでもOKのはずです。

但し、CU-12Aは通風機能が無く、側面の小さい開口部が開いてないので適合しません。

2両分10個セットと、4両分20個セットをリリースいたします。
数量に注意して必要な方をお買い求めください。


納品時の状態
IMG_0705
アクリルナチュラルで発注した場合は写真のように白濁した半透明の状態で届きますが、アクリルブラックで発注するとキセも含めて全て黒く染色された状態で届きます。
キセをグレーに塗れば本体部分は黒に塗る必要が無く、そのままはめ込めばOKで手軽です。

パーツの説明です
IMG_0878
この製品では、実車のように本体ファン部分とクーラーキセ部分を別パーツとしています。
こうすることで従来のようなスミ入れの必要が無く、簡単に塗り分けることができます。
本体ファン部の側面メッシュも綺麗に表現できているのがわかりますでしょうか?

上で、アクリルブラックで発注すると黒に塗る手間が省けるといいましたが、わざとナチュラルの白濁した状態を活かし、黒を載せるように塗ると"メッシュ感"が強調されます。

上から見た様子
IMG_0880
メッシュの繊細さ、伝わりますでしょうか?
別パーツ効果もあってくっきり塗り分けられているのもGood!

ボディ本体はこちらです!5200形も鋭意製作中!


本日はここまで!
今年はどんな製品、どんなサービスを展開していきましょうか?
今年もnano factoryに要注目!!