いやー、今年も終わってしまうんですね。
その割に暖かい大晦日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、前回の続きです。
今月発売予定に間に合わせるべく、引っ越しのドタバタの中頑張っておりました。

インターネット環境もまだそろっていなくて綱渡り状態でしたが、発売にこぎつけましたのでご案内いたします……

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前回まで、出力品未塗装状態のものを仮組しました。
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すでにプロポーションの良さは伝わったかと思います。

今回はこれに塗装を施し、完成形態までもっていきます。
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組立は、今回のスナップフィット構造改良を活かして基本的に屋根を塗装後に取り付ける予定です。
ただし、クハ5150だけ屋根取り付けの上で塗装します。
屋根の取り付けを塗装前後のどちらにすべきか検証するためです。

まずはサフ吹き。
いつも通り#1200で吹いています。
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左がクハ5050、右がクハ5150です。
クハ5050は前面窓や行先・種別表示器のHゴム部も別パーツ化しています。

げ、サフが粗い……埃の巻き込みや気泡が……
それ以上にやはり裾絞り部の積層痕が目立ちます。
サフの吹きなおしを兼ねて積層痕をやすり掛けして消してあげます。
ただ、全車両そうするのではなく、一部は積層痕をそのままに塗装してみたいと思います。

デハ5000の屋根上配管。
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こちらはいい感じ!
ヒューズ箱は一体成型、避雷器は旧型の六角形タイプと新型の円筒形タイプを選択できます。

スカートと連結器。
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実に繊細な表現で、よくできていると思います。
ダミーカプラーはスカートとは別パーツで、後付けです。
スカートのダミーカプラー取付部をカットすることでTNカプラーの仕様が可能です。
上方向に延びる取付足を前頭部パーツの取付穴に差し込みます。

塗装をしまs……
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エアブラシから塗料が出ない……

まさかのここにきて塗料詰まり発生です……

ブラシでエアブラシの内側をゴシゴシと洗浄してあげました。
この1年ずっと使ってきましたし、メインで使っていた新水性塗料アクリジョンは詰まりやすい傾向・性質にあるので、もっとこまめに掃除するべきなのかもしれません。

サイドビュー
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別パーツのサッシをつけてみました。
すごくそれっぽくていいですね^^
この車両は積層痕を残して竣工させています。
やはりアップにすると気になりますね。
ディテール面では満足なのですが……

基本塗装完了!
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クーラーや細かい部分が未塗装ですが、おおむね塗装が完了しました。
台車もしっかり明灰色を塗ってあげて、キリッと仕上がりました。
うん、カッコいい♪

青帯を塗ったら心なしか積層痕が目立たなくなったような……
ちょうど積層痕の一番上のラインが青帯の下端にくるため、いい境界線となってくれたようです。

そして完成へ……
クハ5050
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デハ5000
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ライトや行先表示を整備、前面手すりもつけてあげておおよそ完成です!
床下機器はGM既製品をそれらしく並び替えています。

細かいところを見ていきましょう。

サイドビュー
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別パーツ化したHゴム・サッシのおかげで非常にすっきりとまとめ上げることができました!
これがその別パーツです。
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エナメル塗料でHゴムを黒、サッシをフラットシルバーで塗り、裏から透明な塩ビ板を張り付け、さらにそれをボディ裏にボンドで張り付けています。
ボディと別パーツの糊代が薄いのが難点ですが、ガラスの奥まりも気にならず、精度の悪いはめ込み窓にみられるような断面が丸見えの窓に比べても見栄えで勝るのは実に気持ちがいい!

スナップフィットと並んで本製品最大の特徴といえそうです^^

結局屋根板は塗装前後のどちらに取り付けても構わないのですが、やはり上1面を剛結できるので、マスキング作業を厭わなければボディが安定する塗装前取り付けをお勧めします。

FS-075とFS-375の比較。
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左がクハ用の075、右がデハ用の375です。
すでに何度もお伝えしていますが、075が軸距2100mm、Φ762mmの小径なのに対し、375は軸距2200mm、Φ910mmというMT異径を採用しています。

本製品でもできるだけその様子を再現すべく、軸距を両車で作り分け、車輪径は075にKATO Bトレ用の小径車輪Φ5.2のものを、375には鉄コレのΦ6.0車輪を採用しています。
見比べると、車輪周りの雰囲気が明らかに異なっていることがわかると思います。
車輪径の違いによる車高の違いは軸ばね長に表れおり、075のほうが少し長いのがわかります。
このせいで一般的なΦ5.6車輪を双方に利用すると約0.4mmほど車高に差が出てしまうのが難点……

どうしても異径車輪が用意できない場合は、GMの小田急FS台車を履かせるのが無難かもしれません。
転がりもそちらのほうがいいので、走行派にはGM既製品をお勧めします。

そして今回の台車製品から、GMスナップ式床板に対応するスナップ式台車を採用しています。
GMの床板を買う際は、従来のねじ式ではなくスナップ式をお買い求めください。

デハ5000のパンタ周り
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上で掲載したサフだけ状態に比べ、塗装されたボディに乗ってパンタグラフが付くと一層豊かなディテールが映えますね!

妻板との境界部や妻板下端の浮いた配管類の繊細さも注目です。
故に脆い部分でもありますが……

クーラーもキセとファン部分を別パーツにしたおかげで、塗分けが楽かつスマートに仕上がっています。

ここまで本製品の技術的特徴をまとめると、
・スナップフィット組立の採用
・Hゴム・サッシの別パーツ化
・スナップ式台車の採用

が挙げられます。
そしてそのどれもが"精度良く・スマートな組み立て"を実現するために奏効している点が我ながら素晴らしく思っているところです。


さて、さらにいろいろ細かい部分を掲載したいのですが、時間の都合上今日はここまで。
今後さらに写真を増やしますので、暇なときにでも覗いてください(笑)

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