いつもこの時期になるとブログに書くのですが、小生の現役時代は夕方から東海道線340Mに間に合う時間まで、三脚担いで「上野発の夜行列車~」をかたっぱしからホームを渡り歩いて夜楽しておりました。
「夜楽」とはバルブ撮影の事です。
推進運転でホームに入線してきて、発車を待つ列車の中はもちろん、ホームでの乗車待ちの行列を崩して新聞紙を敷いて、車座で酒盛りを始める帰省客のおっさん達もおりました。
イカクンとせんべいとポン酒のにおい、そして、紙袋いっぱいのお土産を背にした、おっさん達のちょっとなまった楽し気な歓声とが、上野独特の喧騒と一体となって、独特の雰囲気を醸し出す、昭和の年末の上野駅。
普段、あの薄汚れたホームが、日常の都会の駅としての顔とは違う、ある意味、喜びと幸せに満ち溢れ、光り輝く一時だったのかもしれませんね。
1980年代撮影 上野駅地平ホーム EF58175:牽引、20系寝台急行