キハ183系(おおぞら・HET色)入線 -道東の蒼い風- | 豊田電車区(東トタ) -Next Generation-

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こんにちは、渋谷くずはです。

 

色々な意味で変化の激しかった2019年も残り僅か。

年の瀬も近づき、一年の統括に入ってる皆様もいらっしゃいますね。

 

当区は管理人のリアル事情と同じく()、年末まで通常営業です。

今回は20日に発売されたこちらの車両を紹介します。

 

 

TOMIX製、キハ183系(おおぞら・HET色)です。

 

キハ183系500番台の製品化時よりずっと待ち望んでいたこの編成。

セットを構成する車種的にはとかちセットの塗り替えになりますが、

個人的にはようやく出てくれたかと言う気持ちです。

 

実車は1997年にキハ283系スーパーおおぞらがデビューするのに伴い、

既存のキハ183系を使用したおおぞらも塗装変更を実施。

既にキハ281系に合わせて塗り替えられていた北斗系統の車両と同じく、

白と青を基調にした通称“HET色”へと改められました。

 

JR化後のおおぞらと言えばこのHET色のイメージが強いのですが、

実際にHET色として運用されていたのは長くても5年ほど。

 

それまでは白ベースに赤とオレンジの通称「新特急色」と呼ばれる塗装で、

国鉄時代から1996年頃までは殆どがこの塗装でした。

おおぞら用車両のHET色化は1996年6月頃より。

 

しかし振り子の有無による所要時間の差は大きく、

おおぞらはダイヤ改正の度にキハ283系への置き換えが進行。

 

2001年6月で夜行の1往復を除く全列車がスーパーおおぞらとなり、

夜行で残された1往復はまりもへ愛称を変えた事でおおぞらの名は消滅しました。

 

その後はキハ183系が車両変更やダイヤ乱れでスーパーおおぞらを代走する時のみ、

先頭車におおぞらのHMが掲げられていました。

 

しかし来年2020年3月改正でJR北海道が特急列車からスーパーの名を外す事になり、

およそ19年ぶりにおおぞらの名が石勝線特急として復活する事になりました。

 

このHET色は北斗で使用される車両の塗装と言うイメージが強いですが、

おおぞら用の車両を含む0番台にもHET色の車両が存在していました。

 

それでは各車両を見て行きます。

プロトタイプは1997年頃、キハ283系登場後の編成となっています。

 

 

まずはキハ183-1550から。
釧路方先頭車として使用されます。

 

JR化後に製造された550番台と呼ばれるグループの先頭車で、

製造当初から120km/h運転に対応しています。

 

ヘッドマークは板式タイプで再現されており、

枠が銀色で四角形をしているのが特徴です。

 

またこれまで発売されてきたセットと異なり、

昔と同様に機関部がグレー塗装に戻っているのが特徴です。

 

 

大雪セットに収録されている同型車と比較。

大雪セットの車はヘッドマークが幕式になっていますね。

 

おおぞらセットの車は濃いブルーの通称「噴火湾ブルー」で、

大雪セットの車は淡いブルーの通称「苗穂ブルー」となっています。

 

「苗穂ブルー」は苗穂工場で検査を受けた車両から塗り替えられており、

現在では全ての車両が苗穂ブルーに塗られています。

 

函館に所属していた車両は近年まで噴火湾ブルーを纏っていましたが、

エンジン換装に伴う苗穂工場入場の際に塗り替えられました。



キハ182-0。
一般的な中間車でこのセットには2両入っています。

 

キハ182-0は晩年になってトイレ窓を埋められた車両が存在しており、

再現する年代によっては種車不足になる車両の一つです。

 

おおぞら末期に運用されていた車両は若い番号の車が多く、

キハ182のトップナンバー等も普通に運用に入っていました。

 

 

キロ182-0。
この塗装のキロ182-0は初めての製品化です。

 

おおぞらのグリーン車は北斗系統へキロ182-500を捻出した際に、

3列化改造を実施したアコモ改良車のキロ182-0で統一されています。

 

これ以外にも主に増結用としてキロ184-901と言う珍車も存在しましたが、

そちらはこの先製品化される気配は無さそうなので触れないでおきます。




キハ184。

中間車ながら先頭車と同様に、各種サービス用の電源を持つ車両です。

 

国鉄時代には長編成を組む事が多かったキハ183系。

サービス電源は自車含めて4両までしか給電出来なかった為、

9両以上の編成を組む際には必ず連結されていました。

 

しかし短編成化が進むにつれてキハ184は余剰気味になり、

国鉄時代に4両が運転台を取り付けてキハ183-100に改造されました。

 

残った車両は主にキハ183-500とペアを組んで活躍。

しかし90年代後半より廃車が始まり、2007年に形式消滅しました。

 

ここまで紹介した車両は最高速度110km/hの0番台が大部分を占めており、

同じ塗装でも最高速度120km/h以上の車で統一された北斗とは対象的です。

 

これには根室本線の線形の悪さも少なからず関係しており、

キハ183系では大幅な所要時間の短縮が見込めない事から、

新型気動車(キハ283系)導入による置き換えに繋がりました。

 

 

キハ183-500。

札幌方先頭車として使用されます。

 

前述のキハ184とペアを組む事を前提に製造された車両で、

キハ183系一族の先頭車の中では異色の存在となっています。

 

機器配置もサービス電源無し・トイレ設置と、

キハ184とペアを組む事が前提の装備となっています。

 

ヘッドマークは幕式になっているので枠が丸くなっており、

模型では大きさも少し小さくなっています。

 

 

まりもBに収録されている同型車と。

こちらはトイレ窓の有無以外に特に差はありません。

 

ただしトイレ窓のあるHET色のキハ183-500となると、

車番が結構絞られるのでそこだけは注意したい所です。

 

 

ライトチェック。

安定の白色。実車は全て電球なので色差しをしたい所です。

 

 

付属インレタ。

黒色のオリジナル書体と、銀色切り出しの国鉄書体の2種類が収録されています。

 

時期によって車番のフォントは異なっていますが、

この段階で収録されていると言う事は新特急色にも期待して良いのでしょうか??

 

と言う事で、駆け足でしたがキハ183系(おおぞら・HET色)の紹介でした。

 

TOMIXもキハ183系シリーズが売れると言う事を理解してきたのか、

ここ数年は毎年のように新製品を出してきています。

 

来年発売のとかちBセットで目ぼしい列車や車種は一通り製品化したはずですので、

今後は試作車やお座敷と言った珍車をどこまで作るのかが気になる所ですね。

とかちBは勿論2セット予約しました

 

次回は青い箱を紹介して、年内の更新は終了の予定です。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。