2019道北・利礼紀行③花の浮島・礼文島へ[その1] | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。

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2日目になりました。この日は今回の旅行のハイライトである礼文・利尻を巡ります。

 

 

朝5時の起床です(笑)

 

 

ホテルを出ると昨日と同じ貸切バスで稚内港フェリーターミナルへ。

 

あっという間に到着です。

ここからはハートランドフェリーの礼文航路で礼文島へ向かいます。

バスから降りて歩いていると道を挟んだ反対側にもう一つ建物があるのが見えました。

 

こちらは稚内港国際旅客ターミナル。

国際と名のついている通り、ここからは国外へ向かう航路が発着します。

稚内から行ける外国…それはサハリン(樺太)。
夏季に稚内とサハリンのコルサコフ(大泊)を結ぶ航路が不定期運航されているのです。

 

ロシアといえば近くて遠い国、みたいなイメージがありますが、ここからはフェリー1本で向かうことができます。

空路で結ばれているのとは違って航路で結ばれていると考えると一気に近くなったように感じますね。

 

しかし残念なことに今年ここを発着するコルサコフ行きの船はありません。

というのも、採算がとれないということで2019年の運行が休止されたため。

稚内からサハリンへというのはなかなか魅力的だとは思うのですが…
2020年以降は復活することを願います。

 

さて、そんな国際旅客ターミナルの数倍は立派な利尻・礼文行きのフェリーターミナルに入ります。

 

しばらく待った後乗船口へ。

ボーディングブリッジより船に乗り込みます。

 


今回乗船するのはハートランドフェリーの「サイプリア宗谷」。

ハートランドフェリーの象徴とも言える存在です。 船名は、礼文島にのみに生育するレブンアツモリソウにちなみ、アツモリソウの学名「Cypripedium(サイプリペディウム)」に、国・地域名「IA」を合わせた造語だとか。

船内は特別室・1等(和室・ラウンジ室)・2等(カーペット席・イス席・優先席)に分かれています。

 

このコースでは2等乗船でしたので、私は真っ先に船首側のカーペット席に向かいました。

 

ちなみにこちらが優先席。

 

そして後方にあるのがイス席です。

 

同じ階には1等和室もあり、翌日この船に乗船したときにドアが空いていたので外から撮ってみました。

各席に仕切りがあり、マットレス・毛布が備えられているのが特徴です。

 

1等ラウンジ席と特別室は2階にあり、2等利用ではフロアに入ることもできません。

この写真は2階への階段に設置されている装飾。一体この上はどうなっているんでしょうね…

自席に戻ります。

 

船内放送が流れ、出航。

礼文島香深港までの1時間55分、最北航路の旅の始まりです。

 

稚内港を出た船は西へと進みます。

 

船内放送によると波が少し高いということで、その言葉通り船体の揺れを感じます。

朝早いということもあり、船内を動き回るとき以外は横になっていました(笑)

 

赤と白の特徴的な灯台が見えてきました。

ノシャップ岬です。

宗谷湾と日本海との境界にあたり、夕日の名所としても知られています。

 

近づいてくる灯台を眺めていると、その背後に…

 

うっすらとですが、間違いなく利尻富士ですね!

これから近づいていくことになります。

 

ここでせっかくなので船尾のデッキへ。朝日に照らされた海を眺めます。

しばらく潮風に吹かれたあと、船内に戻ります。

 

売店の前を通りかかったのでどんな物があるか覗いてみました。

 

その中で気になったのがこちら。

稚内牛乳のアイスクリームなのですが、クマザサ味…?

 

中身はこんな感じ。クマザサの名前通り緑色をしています。

 

味は…今までクマザサ食べたことがないのでササの味なのかはわかりません(笑)

 

食べ終わったころ、利尻富士がはっきりと見えてきました。

 

 

 

初めは裾野のほうは雲に隠れていましたが、船が進むにつれ雲が晴れ、きれいな円錐状の山容全体を眺めることができました。

 

宗谷本線の車窓のハイライトでもある利尻富士。

船の上からですが、今回始めてその姿を見ることができ、感動モノでした。

 

やがて進行方向に平べったい島が見えてきました。

礼文島です。

 

再び船内放送が流れ、下船の準備を始める乗客で船内があわただしくなりました。

 

フェリーは香深港に入港しました。

地元の方が旗を振って歓迎しているのが見えます。

 

 

というわけで、ついに初の礼文島上陸です!

 

続きは次回。