今回はJR九州の香椎線に乗車します。香椎線は、路線の両端(宇美駅、西戸崎駅)がいずれも他の路線に接続していない唯一の路線です。言うなれば「ダブル盲腸線」です。
そんなダブル盲腸線の香椎線ですが、公共交通機関を使ってどの区間も往復しないで一筆書きでの乗車に挑戦してみました。
盲腸線で来た道を戻らないというのがテーマみたいだよ
あー、なんかよくわからないこだわりがあるんだね
南福岡駅からバスで宇美駅へ
まずは香椎線の宇美駅へ向かいます。宇美駅は他の鉄道の路線にはつながっていないですが、南福岡駅から出ているバスでアクセスできます。
西鉄バスの上宇美行き(11系統)に乗ります。終点の上宇美バス停まで乗車します。
香椎線の端っこの宇美に行くのに使えるルートだね
電車に乗るためにバスに乗るんですね。。。
路線バスに乗っていると、雑餉隈(ざっしょのくま)、乙金(おとがな)など読めない地名も多々出て来ました。こういうのは、知らないところにやって来た実感があって好きです。
バスの終点の上宇美に到着です。バス停から香椎線の宇美駅までは、道なりに歩いて3分程度の距離で到着します。
宇美駅から香椎行きの列車に
宇美駅にやって来ました。駅舎の外観は神社っぽいですね。
これも有名な神社があるっていうパターン?
宇美八幡宮が近くにあるんだって
香椎線の香椎行きの列車に乗車です。香椎線の車両は蓄電池から供給される電力で走る電車です。DENCHAという愛称が付けられています。
車内では蓄電池の電気のエネルギーがどのように流れているかモニタに表示されています。JR東日本の蓄電池電車やハイブリッド気動車も同じようなモニタがあるのですが、これが流行りなのでしょうか。
香椎駅から西戸崎行きの列車に
香椎駅に到着して、西戸崎行きの列車に乗り継ぎます。午前中の一部の列車を除いて大半の列車は香椎線を通して走っておらず、一度香椎駅で列車を乗り継ぐ必要があります。
ちなみに、これから向かう西戸崎は「さいとざき」と読みます。香椎駅では注意喚起の張り紙がされています。
うん。これは普通に読めないね
大事なことなので2枚貼りました、みたいな
西戸崎行きの列車も先ほどと同じ蓄電池電車です。ちなみに、香椎駅の設備で列車の蓄電池に充電をしています。
香椎から20分程度で終点の西戸崎に到着です。列車の乗客はほとんどマリンワールドがある海ノ中道駅で降りてしまい、終点まで行く人は数える程度でした。西戸崎駅は無人駅で人通りも疎らな感じです。
西戸崎から渡船で博多港へ
さて、西戸崎からの帰り道はどうするかといいますと、来た道は戻らずフェリーに乗ります。西戸崎駅の隣に、福岡市営渡船の乗り場があります。博多港へのフェリーが出ています。
志賀島のほうから高速船がやってきました。その名も「きんいん」です。
船の名前が「きんいん」...たしかに金印が有名だけど
なんだろう、このシュールな感じ
時には電車から離れて海の上を行くのもいいものです。海の向こうには博多の街が見えてきます。空港が近いので飛行機も頻繁に飛び交っていますね。
博多港のあたりはショッピングモールのようになっており、飲食店やコンビニなどいろいろあって結構にぎやかでした。ここからは博多駅方面のバスが頻繁に出ていますので、博多駅へ向かって終了です。
バスとフェリーで盲腸線を攻略
以上、ダブル盲腸線の香椎線の乗車でした。盲腸線を往復して同じところを行ったり来たりしていると少々萎えることがありますが、抜け道を探す感じで調べてみるとバスとかフェリーとか意外と見つかったりするものですね。
体感としては電車よりバスとフェリーの時間のほうが長かった!
本末転倒な感じもするけど、仕方ないね
さて、次回は九州の鉄旅もいよいよ最終回の予定です。博多駅~博多南駅をつなぐ「博多南線」に乗車します。(続く)