この記事は前回の続きです。
先にこちらを読むことをおすすめします。
さて、前回は京阪大津線の様子を紹介しました。
今回はいよいよ京都鉄道博物館(以下京都てっぱく)へ。
プロムナードでは、3種類の列車がお出迎え。
いずれも東京~大阪間のスピードアップに貢献した名車たちです。
C62形26号機。1948年に落成し、1966年に廃車。
その後は大阪の交通科学博物館での保存展示を経て京都てっぱくへ移設されました。
C62形は49両が製造され、うち5両が保存。そのうち3両はこの京都鉄道博物館に保存・展示されています。
こちらは0系新幹線。
いまや0系はいろんな所で保存・展示されていますが、こちらの0系は、
・21形1号車(博多寄り制御電動車)
・16形1号車(グリーン車)
・35形1号車(普通ビュッフェ合造車)
・22形1号車(東京寄り制御電動車)
なんと各形式のトップナンバーが4両連なっています。
これらの車両は、東海道新幹線開業前に鴨宮モデル線*2にて試験走行が行われ、それによって得たデータはその後に登場する量産車に活かされました。
1978年から2014年までは交通科学博物館に展示され、その後京都てっぱくに移設され現在に至ります。
クハ86型+モハ80型。
あの80系電車の試作車。量産車は2枚窓であるのに対し、試作車は3枚窓。
量産車の2枚窓の顔が、後に「湘南顔」として全国の鉄道車両に広まったのは言うまでもありません。
しかし皮肉なことに、2枚窓の方の顔は現存していないそうです。
1964年に登場した、通勤電車の決定版103系の記念すべきトップナンバー。
2011年3月を以って引退し、数年間の留置を経て京都てっぱく入りしました。かつてまとっていたオレンジ色(大阪環状線の姿)で展示されています。
近くには、トワイライトエクスプレスの客車を展示する「トワイライトプラザ」が。
行ってみましょー。
左はEF58形150号機。1985年に一度廃車になったものの、JR西日本が誕生した1987年に復活。イベントでは瀬戸大橋を渡って四国へ行くこともあったとか。
しかし老朽化により2011年に二度目の廃車。
5年間の留置を経て京都てっぱく入りしら現在に至ります。
右はEF81形103号機。
2015年にトワイライトエクスプレスの定期運行終了の後に廃車。
トワイライトエクスプレスの定期最終運用を務めたことで知られています。
ちなみに、普段から展示されているトワイライトの客車はこんなところにいました。
嵯峨野トロッコの機関車もいますね~。
EF200形2号機。
かの有名なハイパワー電気機関車…になるはずでしたが、大人の事情により本来の性能を発揮できずに、2019年3月を以って引退となりました。
今でも活躍しているEF210形桃太郎は、この機関車で得た失敗を踏まえた仕様になっているそうです。
隣に展示されているのはシキ800形貨車。
発電所や変電所で使う大型の変圧器を載せるための専用貨車として登場。
こちらも役目を終えたため、引退を記念しての展示となりました。
車掌体験ブース。
ん?この不自然な塗りわけを持つ車両は…?
こちらクハ489形1号車。
期間限定で白山色の塗装が再現されています。何気に見るのは初…!
(これはラッピングだけど)
500系521-1号車。
500系量産先行車W1編成の博多寄り先頭車です。
後に登場したW2〜W8編成は8両編成化され、山陽新幹線こだま号に転用されましたが、こちらは転用されることなく廃車となり、両端の先頭車以外は全て解体されました。
500系は4歳の時に見て以来15年ぶりの再会。
まさか500系が早くも博物館入りするとは…。僕も歳を取ったなぁ…。
101系のモックアップ。一見本物に見間違えるほどリアル。
交通科学博物館から移設されました。どことなく秩父鉄道の匂いがします。
ここからは旧梅小路蒸気機関車館へ。
こちらは「SLスチーム号」SLの体験乗車ができます。
この日は、つい最近本線から引退したC56形160号機が担当していました。
C61形2号機。
ちなみに、C61はD51のボイラーを転用して製造されました。
50系客車。
休憩所として使用されています。
もちろん扇型機関庫も見学。
C62形2号機。
D51形1号機。
日本一有名な蒸気機関車の記念すべきトップナンバー。
B20形10号機。
構内入れ替え用の蒸気機関車です。
C62形1号機。
C56型170号機が牽引するスチーム号に乗ってみます。
よーく見ると、なんとN700Sでした!
(まさか乗車中に遭遇するとは…)
SLスチーム号でのひと時はあっという間に終了。
DE10形1105号機。
今見て気づいたんですが、前の台車って3軸なんですね…。
2階から1階へエスカレーターで移動。
壁には機関車のナンバープレートがズラリ。
ん?
えっ、C63-1?こんなのあったっけ?
当時の技術上無煙化が厳しかったために新型の蒸気機関車が計画され、実際に模型まで作られたそうです。
しかし検討している間に鉄道の技術は向上したことで、蒸気機関車の新造は不要と判断。
結局製造には至らず、幻の蒸気機関車と言われるようになったのです。
京都てっぱくを満喫した後は、梅小路公園へ。
これにはぜひ乗ろうと思い、チケットを買いました…
しかし、チケットを買った直後に、
バッテリー充電のため次の運転は40分後であることが判明!
…時間が押していることもあり、乗車は次回に回すことに。
とりあえず払った150円は京都市電のために使っていただけたらなと…。
梅小路公園を後にし、梅小路京都西駅から二条駅までJR嵯峨野線に乗車。
8000系のダブルデッカーに初乗車。
次回はいよいよ最終回!
紅葉の叡山電車を見に行きます!
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