本日12月22日は、東武鉄道10000系・豊橋鉄道1800系・JR京浜東北線E233系がデビューした日です。
今回も今日デビューした鉄道車両についてご紹介させていただきます。

【東武鉄道10000系】
1983年12月22日に、東武鉄道10000系が営業運転を開始しました。
8000系の後継車両として登場した10000系は、主に東武東上線・伊勢崎線・日光線で活躍する車両で、マイナーチェンジ版の10030系など含め486両製造されました。
8000系
9000系をベースに製造された10000系は、併結運転などを考慮して8000系と同様に中央に貫通路を設けた事で、前面のデザインが9000系と若干異なります。
10000系のベースとなった9000系
9000系が10両固定編成なのに対して、10000系は8両・6両・4両・2両と8000系と同様に編成のバリエーションは豊富です。
1988年からは前面形状を8000系修繕車と似たような形状に変更し、側面のステンレスも凸凹の多いコルゲート車体から凹凸の少ないビードプレスの車体に変更された10030系が登場、その後は車椅子スペースの確保と冷房装置のカバーが連続式への変更などの小改良が加えられた10050系も登場しました。
東武日光線でも活躍する2両編成の10000系列
10000系列には、制御方式をチョッパ制御からVVVFインバータ制御に変更した10080系が1編成のみ製造され、100系「スペーシア」の開発に貢献しました(写真は10030系)
2007年から内装メインのリニューアル工事が行われ、リニューアル車はHIDライトに交換されました。

【豊橋鉄道1800系】
2000年12月22日に、豊橋鉄道1800系が営業運転を開始しました。(写真は「ひまわり号」)
東急電鉄で活躍した7200系30両(部品取り用3両含む)を譲り受け、1997年に600Vから1500Vに昇圧した際に導入し、元名古屋鉄道の7300系を早々と全て置き換えました。(写真は「つつじ号」)
東急電鉄7200系(写真は7600系)
地上設備の関係上、回生ブレーキを使用停止にして、一部車両では台車やパンタグラフ、補助電源装置、列車無線アンテナを交換(写真は「はまぼう号」)
2008年には上田電鉄で廃車になった7200系2両を導入して、部品取り用だった1両と組み合わせて編入しました(写真の編成とは別の編成)
花の生産が日本一の愛知県で、渥美半島にある田原市では菊やバラなど様々な花の生産が盛んで出荷量が国内上位に入る地域として有名
2013年から全編成が「渥美線カラフルトレイン」として、それぞれ異なる渥美半島の花をテーマにしたラッピング車に変更し、印象を大幅に変えました。(写真は「しでこぶし号」)
1800系「菊号」は上田電鉄から譲り受けた車両が組み込まれている
1800系「桜号」
「ひまわり号」車内、座席や吊り革が車体のカラーリングと同じ色になってます
「ひまわり号」の吊り革
他にバラ号や菖蒲号、椿号、菜の花号があり全10種類の花をイメージした車両が花のまち豊橋から花の生産量が多い渥美半島へ今日もひた走る

【JR京浜東北線E233系1000番台】
2007年12月22日に、JR京浜東北線でE233系1000番台が営業運転を開始しました。
京浜東北線用のE233系1000番台は、2007年度から2009年度にかけて870億円を投入して、10両編成83本(830両)が製造されました。
2006年から導入を始めたJR中央線E233系0番台の機能に加え、新製時から209系と同様の超音波ホーム検知装置を先頭車前端両側に装備し、保安装置をD-ATCに変更したほか、6号車のサハE233形1000番台の床下には非常用のハシゴを新設するなど、安全性の向上が図られています。
外観では前面窓下に前面帯を配置、列車番号表示器が前面窓の右下隅(向かって左側)に設置されている点が0番台とは異なります。

客室内では、各ドアの上部に設置されている液晶ディスプレイが、0番台やE231系500番台などの縦横比率 4:3 の15インチから、16:9 の17インチワイド画面へ変更されました。

今日はこれらの車両がデビューを飾った日でした。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました!

鉄道コム