「ローカル線」というと、みなさんはどのくらいの頻度で走っている路線をイメージするでしょうか。3分毎に電車が来る都会に住んでいる方は、30分電車が来ないと「過疎ってるな」と思うかもしれません。しかし兵庫県には、酷い時には3時間30分以上も電車が来ず、1日に走るのはたったの8往復というとんでもない秘境路線が存在するのです。今回はその路線に乗った様子をお届けします。

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​加古川駅の駅名標 (加古川,2679.12.15)

 その路線というのが、JR神戸線の加古川駅と福知山線の谷川駅を結ぶ加古川線です。

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​加古川駅の中間改札 (加古川,2679.12.15)

 加古川駅では、加古川線ホームへの階段手前に中間改札が設置されています。和歌山駅の和歌山線・紀和線ホーム上の中間改札と違って改札の真横に有人窓口がありますから、大回りでも簡単に通過することができます。

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​加古川線ホーム上の時刻表 (加古川,2679.12.15)

 加古川線ホーム上の時刻表です。ここはまだ本数があります。といっても1時間に2本、それもうち1本は3、4駅先までというなかなかローカル線っぷりなので、ローカル線に乗り慣れていない方には充分衝撃的だと思いますが…

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​加古川線ホーム上の乗車位置案内 (加古川,2679.12.15)

 加古川線ホーム上の乗車位置案内です。JR西日本でよく見る「△5△」のような表示ではなく、色丸で車両や両数を表していました。

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​1両停車目標 (加古川,2679.12.15)

 大阪近郊区間では他に関西本線の非電化区間くらいでしか見られない1両停車目標です。

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​加古川線ホームの発車標 (加古川,2679.12.17)

 加古川線ホームの発車標です。他のホームにあるSUNTRAS型の発車標とは別物でした。

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​今回乗車した125系電車 (加古川,2679.12.17)

 今回乗車した125系電車です。加古川線では103系と125系の2種類が走っていますが、今回は後者でした。1両編成ですが、気動車ではなく立派な電車です。

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​車内の「ゆとりスペース」(加古川,2679.12.15)

 座席は転換クロスシートで、関空・紀州路快速などの2+1列配置でした。車内には、「ゆとりスペース」と呼ばれるやけに間のあいた箇所があります。

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​嵌め込み式のドア (加古川,2679.12.15)

 そのゆとりスペースの部分を外から見た様子です。ぱっと見片開きドアのように見えますが、実際は開きません。将来の3ドア化を見据えてつくったのでしょうか。或いはできるだけ223系と共通仕様にするためにつくったのでしょうか。

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​運転台後部 (加古川,2679.12.15)

 運転台の後部です。他形式よりもガラス面積が広く、展望しやすくなっています。

 電車はいよいよ加古川駅を発ちました。

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​粟生駅のホーム (粟生,2679.12.15)

 粟生駅のホームです。粟生駅には、JR加古川線のほかに神戸電鉄粟生線と北条鉄道線が乗り入れていて、ちょっとした交通の要塞となっています。

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​反対ホームに停車中の103系 (粟生,2679.12.15)

 粟生駅では、加古川行きの103系電車と行き違いを行いました。加古川線の103系は中間車を改造して造られたため、どちらかというと105系のような顔をしています。

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​西脇市駅の駅名標 (西脇市,2679.12.17)

 
電車はなおも進んで終点の西脇市に着きました。加古川線では、加古川12:42発、谷川14:10着の1列車を除いてすべての電車がこの西脇市で系統分割を行っています (通しの1列車も西脇市で列番変更、時刻表でも別列車扱い) 。

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​谷川行き125系電車 (西脇市,2679.12.15)

 橋を渡って反対のホームで暫く待っていると、谷川行きの普通電車が入ってきました。西脇市以南は125系と103系とが混在していましたが、西脇市以北はすべての電車が125系となっています。

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​日本へそ公園駅の駅名標 (日本へそ公園,2679.12.17)

 
途中「日本へそ公園」というユニークな駅などを通り、電車は終点の谷川駅に着きました。

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​谷川駅の駅名標 (谷川,2679.12.17)

 谷川では、JR福知山線と接続しています。

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​谷川駅の時刻表 (谷川,2679.12.17)