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JR東日本などJRグループ各社は2019年12月13日、公式プレスリリースを相次いで発表し2020年3月14日に実施されるダイヤ改正の概要を一斉に発表した。JR東日本(東北地方)では磐越西線向けの快速列車に「指定席」制度を導入することなどを中心とするダイヤ改正の概要を発表している。
※この記事では「仙台空港鉄道」のダイヤ改正についても同時に取り上げています。

【改正ポイント1:仙台空港アクセス線の輸送力増強へ、日中時間帯の4両編成列車を追加】
JR東日本と仙台空港鉄道では仙台駅〜仙台空港駅間で直通運転を行っており、1日あたり43往復86列車が設定されている。今回のダイヤ改正では列車本数の増減は行わないものの、日中の14列車において運用編成数を2両から4両に増結する。これにより合計60列車が4両編成での運行となり日中の混雑緩和を図ることになる。

【改正ポイント2:磐越西線「あいづ」復活、指定席が登場へ】
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(JR東日本仙台支社公式プレスリリースより)
磐越西線の電化区間では郡山駅〜会津若松駅間の快速列車に「指定席」が復活する。
もともと磐越西線では特急・臨時快速の列車愛称として「あいづ」が使われており、485系がいたころには指定席を含む列車も存在していた。しかしながら485系の退役に伴い仙台地区から指定席設置車両がいなくなったことで指定席の設定がなくなっていた。今回登場する「指定席」はE721系のうち磐越東線用の1編成に設定されるもので、2両編成のうち1両の半室(14席)が指定席車両となる。この編成は快速「あいづ」専用の車両として使用される予定で、3往復6列車に充当される。



【改正ポイント3:東北本線黒磯区間の使用車両を統一、キハ110系列からE531系に】
【改正ポイント4:磐越西線・米坂線にGV-E400系、只見線にキハE120形が登場へ】

今回のダイヤ改正では導入車両の統一や新型車両の一部導入が同時に行われる。
・東北本線
東北本線の中でも、黒磯駅〜郡山駅間ではデッドセクションが置かれており、直流区間専用車両である205系・E231系・E233系は乗り入れることができない。また、交流区間専用のE721系も乗り入れることができない。そのため交直流電車であるE531系や気動車であるキハ110系列が使用されている。今回のダイヤ改正ではこのキハ110系列の運用をE531系に統一、ドア数や輸送力の均一化を図るためと思われる。
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GV-E400系(JR東日本仙台支社公式プレスリリースより)
・磐越西線と米坂線
磐越西線と米坂線ではキハ110系列のほかキハE120系列・さらにはキハ40系列が導入されている。 この線区ではキハE120形8両全車が只見線のキハ40系列を置き換えるため転出する。それに伴う車両・輸送力不足に対してGV-E400系が新規に投入され、キハ110系列とともにキハE120形やキハ40系列の残る運用を置き換えていくことになるものと推定される。
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キハE120只見線仕様(イメージ:JR東日本仙台支社公式プレスリリースより)
・只見線(4月1日:会津若松方)
只見線ではキハ40系列が主力車両として使用されているが、老朽化が進んでいるためキハE120形全車両が只見線でキハ40系列の置き換え車両としてデビューする。なお、置換え対象は会津若松方の車両で、小出方については置き換えのアナウンスは入っていない(GV-E400系も只見線小出方での運用区間には入っていない)。

また、盛岡支社管内では山田線の快速「リアス」の停車駅変更、秋田支社管内では東北新幹線「はやぶさ」の増発の伴う「こまち」の列車番号変更などがメインでアナウンスされている。

なお、常磐線のダイヤ改正については正式発表後に記事化する予定です。 

【各社公式プレスリリース】
JR東日本仙台支社ダイヤ改正公式プレスリリース
仙台空港鉄道ダイヤ改正公式プレスリリース
JR東日本盛岡支社ダイヤ改正公式プレスリリース
JR東日本秋田支社ダイヤ改正公式プレスリリース

2020年3月ダイヤ改正記事一覧:http://blog.livedoor.jp/uppi_natettyan/daiya_2020SPRING

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