2020年3月14日(土)に実施されるJRグループダイヤ改正。
最後にご紹介するのはJR九州の発表内容です。

新型車両を投入し、通勤・通学をより快適にします ダイヤをよりわかりやすく利用しやすくします|JR九州

改正内容の概要は、以下の通りです。

●福岡地区・北九州地区:
・新型車両821系を福岡地区・北九州地区へ追加投入
・香椎線から博多駅への直通列車を平日に運転
(西戸崎7:46発→博多8:31、BEC819系で運転)

●長崎地区:
・新型車両YC1系ハイブリッド車を佐世保線・大村線・長崎本線(佐世保〜早岐〜諫早〜長崎)に投入
・長崎駅・浦上駅のホームが高架化(2020.3.28〜)

●その他:
・指宿枕崎線(鹿児島中央駅発)、宮崎空港線(宮崎方面)のデータイム発車時刻のパターン化
・特急「かわせみ やませみ1号・2号」を多客日のみ運行


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

JR九州のダイヤ改正といえば、近年では2018年3月に大幅な減量改正を実施しましたが、それに比較すると、昨年に続き今回も小幅な改正になるかと思われます。




「小規模」とはいいましたが、それでも注目の改正内容もありまして、まず香椎線から鹿児島本線への直通列車は、2005年まで設定がありましたが、それ以降は香椎線内での折り返しのみの設定となっていました。
これが今回、BEC819系に全て置き換えられたこともあってか、平日朝の時間帯の1本に限られますが、博多方面への直通列車が復活することになったのですが、今後も直通運転が拡大するのか、次回以降の改正での動向に注目してきたいところであります。


それに対して、ダイヤ上の変化はありませんが、車両や駅の変化が発表されたのは、長崎地区の内容です。
まず車両面では、ハイブリッド車「YC1系」の投入が挙げられます。
現在、長崎地区の非電化区間では、キハ200系とキハ66・67形が充当されています。
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▲長崎駅に停車中のキハ200系とキハ66・67形(2013.2.27)

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▲キハ66・67形(2013.2.27)

このうちキハ66・67形は、1975年の山陽新幹線博多開業時に筑豊地区に投入されたもので、それから40年以上が経過しています。
そろそろ置き換えの時期が到来するのでは、と思われていたところ、今回このYC1系が投入されることから、筑豊地区から長崎地区に場所を移しつつ長年活躍してきたこの系式にも、遂にカウントダウンの時期がやってきた、といえるのではないかと思われます。

一方、駅の変化、という意味では、長崎駅・浦上駅の高架化が挙げられます。
長年、長崎市内の市街地は地平区間で、終点の長崎駅には広大なヤードが広がっていましたが、これまた市街地の踏切解消の必要性から、高架工事が2009年度から実施されてきており、来年3月に高架線への移設が実施されることとなりました。
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▲地平ホームに停車中の885系「かもめ」とキハ66・67形(2013.2.27)
今から7年ほど前の様子ですので、高架工事が完成しつつある現在とは。大きく異なるものと思われます。

長崎駅といえば、改札口と直結した地平ホームの記憶が強いだけに、新しく高架化となる長崎駅を見ると、かつてのイメージとの違和感を抱くのかも知れませんが、九州新幹線長崎ルートの開業も控えるなか、長崎市の玄関口である長崎駅の変化を、この目で確かめる機会があればいいな、と思います。



●関連ニュースサイト:
JR九州,3月14日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2019年12月13日掲載|鉄道ファン・railf.jp
香椎線と鹿児島本線の直通列車を設定、2020年春のダイヤ改正 - 鉄道コム
大村線にYC1系ハイブリッド車導入 香椎線から博多へ直通列車 JR九州3月ダイヤ改正 | 乗りものニュース



●関連ブログ:
2020年3月ダイヤ改正発表(5)(JR四国、JR九州、JR貨物): たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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