【東京発の各停】中央線名物?早朝・深夜の運転体系変更へ

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中央線系統では、快速列車(オレンジ色)向けにグリーン車増結の準備工事が進んでいる一方で、各駅停車(黄色)についてはホームドアの建設が進んでいます。

グリーン車導入発表時からの多くのファン予想の通りとなりますが、2020年3月14日ダイヤ改正以降、早朝・深夜に実施されていたオレンジ色の電車で運転する各駅停車が廃止されることとなりました。

長年行われてきた早朝・深夜の運転体系

中央線沿線にお住まいの方なら、早朝・深夜帯にオレンジ色の電車・E233系が各駅停車として運行されていることはご存知のことでしょう。

高度経済成長期に実施された中央線の複々線化以降、遠近分離が原則となっていた中央線ですが、需要が少ない早朝・深夜の時間帯は御茶ノ水駅〜三鷹駅間を緩行線経由の各駅停車とする運転体系が長年行われてきました。

日中時間帯は三鷹駅から千葉方面まで直通運転している中央・総武緩行線の列車を、中央線の各駅停車と総武線の各駅停車に分ける措置ですが、かつて両路線が全く異なる路線であったことを象徴する運転方法でした。

土休日はこの各駅停車での運転時間帯が長く、駅によっては便利だったり不便だったりと意見が分かれていました。

運行本数が少なくなる時間帯に通過各駅の便宜を図るために行われてきたこのダイヤですが、普段は利用しない沿線以外の利用者からは紛らわしいという声も存在していました。

他の複々線化を行った首都圏4方面では見られない、通過駅の利用者も非常に多い東京の都心を横断する中央線ならではの運行体系だったと言えるでしょう。

先代の201系の置き換え末期には各駅停車表示を記録しようと多くのファンが撮影に挑まれていた印象も強いですが、現在のE233系の表示器いっぱいに使った黄色い各駅停車表示も見納めとなるため、残された期間には多くのファンが足を運ぶこととなりそうです。

従来は早朝・深夜のみ乗り換えが必要であった御茶ノ水以西・以東の各駅停車が直通する形となり、早朝深夜帯のアクセス向上は、一見すると便利になるようにも思えます。

もちろんメリットばかりではなく、終電間際の運転本数はこれらの運転系統再編の結果、東京駅から利用する場合は本数が微減となっている模様です。

特に、豊田より先、八王子駅〜高尾駅の終電は繰り上げとなりますので注意が必要です。

いよいよ12両化が本格始動

現在、中央線快速電車として使用されているE233系0番台には、グリーン車増結・12両化に向けた準備工事が順次施工されています。

編成順序の変更、普通車へのトイレ設置工事(現在は未供用)の施工が順次行われており、グリーン車導入を前に着々と準備が進められてきました。

また、停車駅となる各駅ではホームの延伸工事が行われており、中央線では連続立体高架化事業以来となる各ホームの延伸工事を中心とした改装が順次行われています。

この延伸に期間を要するとして延期されている中央快速線の12両化ですが、水面下では着々と準備が進んでいるようです。

中央ライナー・青梅ライナーに代わる特急はちおうじ・おうめも2年目を前にしてダイヤの変更が行われます。

特に乗車距離の長い青梅方面の直通列車がピーク時間帯に削られていたのは不評だったのか、青梅ライナー1号が実質的な復活を遂げていますね。

日々多くの人が行き交う中央線。

中央線の着席需要対策と今後については引き続きレポートしていく所存です。

2020年3月改正・その他の記事はこちら

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(写真:写真ACより)

コメント

  1. いち中央線沿線民 より:

    現在ホームドア工事中の千駄ヶ谷駅と信濃町駅が
    E233系の6+4分割編成に対応していないのでは?という目撃情報が
    Twitterにあり(10両貫通編成と分割編成では微妙にドア位置が異なるとの事)
    個人的に注目していましたがやはり「中央快速線車両の各駅停車」は無くなるのですね。
    あと八王子支社HPによると一部あずさ号の停車駅が早くも見直しになるようです。