車両増備で座席指定制列車増発へ! 京王電鉄ダイヤ改正予測(2020年2月予定)

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京王電鉄は2019年4月26日、プレスリリースにて平成31年度事業計画を公表した( 2019年度の鉄道事業設備投資に総額297億円 )。今回はこれから2020年2月に実施予定の京王電鉄ダイヤ改正について予測していく。

2020年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!

1. 京王ライナー増発へ

今回の2020年2月京王電鉄ダイヤ改正では、「京王ライナー」の運転が拡大する見通しだ。

今回のダイヤ改正に向け京王電鉄では「京王ライナー」用デュアルシートの5000系を1編成増備し、6本体制にする。何らかの形で「京王ライナー」の運転拡大を図る可能性が高そうだ。

東武東上線のように30000系の転属による運用増加の場合、運用に余裕のある朝は「TJライナー」の増発可能だが、すでに座席指定制車両の運用が埋まってしまっている夜の増発は不可能になっている。しかし、座席指定制車両そのものの増備であれば、いかなる時間帯でも「京王ライナー」の増発が可能となる。

この50000系増備に伴う「京王ライナー」の運転拡大はどのように図られるのだろうか。時間帯別に見ていこう。




1.1. 平日夜間の増発で特急削減か

まずは平日夜間に「京王ライナー」を増発する場合を考えてみる。

現在平日夜間は新宿20時台発以降に京王八王子行きと橋本行きをそれぞれ毎時1本ずつ運転しており、京王八王子発着で2運用、橋本発着で2運用、合計4運用で運転しているが、1運用増やして運用繰りを改善すればさらに毎時1本増発することができそうだ。

2015年の大都市交通センサスによれば、京王線東府中~府中間の輸送密度は274,138人/日・往復、相模原線若葉台~京王永山間の輸送密度は200,400人/日・往復であることを考えると、なかなか利用が拮抗している。JR東日本中央線特急「はちおうじ」と全面対決したいのであれば毎時1本の増発を全て京王八王子行きに充て毎時2本運転にすればいいし、相模原線方面の利用がはかどっているのであれば40分間隔で設定するのも手だと思う。2019年12月2日~26日の平日には、新宿22時50分発「京王ライナー91号」橋本行きを増発したほどだ。京王八王子行き「京王ライナー」の増発がなくても橋本行き「京王ライナー」を増発する可能性も考えられそうだ。

ただ、「京王ライナー」運転時間帯の新宿20時台以降は、橋本行きの料金不要の最速達列車は準特急毎時3本であるほか、京王八王子行きも特急は毎時1本しかなく準特急を毎時5本運転することにより合計毎時6本を維持している。これも「京王ライナー」運転前は特急毎時3本、準特急毎時3本だったのだが、2018年12月22日ダイヤ改正で「京王ライナー」運転開始に伴い調布で抜かされるようにするため特急から準特急に格下げしたのである。

つまり、「京王ライナー」が京王八王子行きと橋本行き合わせて毎時3本運転するようになれば、新宿20時台以降の特急は全廃し料金不要の最速達列車は準特急になる可能性が高い。

ただ、土休日夜間に合計毎時3本の「京王ライナー」を設定する必要があるとは思えず、土休日夕方~夜間の増発は難しそうだ。

ただ、今回の5000系の増備が台車点検時の予備車確保用の可能性もある。2019年の「京王ライナー」の臨時列車運転実績からして増発が図られる可能性は十分考えられるが、予備車確保のためであれば夜間の増発がない可能性も否定できない。




1.2. 朝の増発はあるのか

次に朝の「京王ライナー」の増発はあるのだろうか。

平日朝は京王八王子発、橋本発ともにオフピークに2本ずつ運転していること、平日朝ラッシュ時には毎時28本もの列車を運転しておりこれ以上の増発は厳しいことから、平日朝ラッシュ時の設定は難しそうだ。

ただ、土休日は橋本発は2本運転があるのに、京王発八王子始発の「京王ライナー」は8時台に1本しか運転がない。そう考えると、京王八王子6時台発の新宿行き「京王ライナー」を土休日に運転してもいいのではないだろうか。

いやむしろ土休日朝は昼間同様の運転本数しかないから、別に朝7時台発、新宿8時台着の「京王ライナー」を設けたっていい。そう考えると、土休日朝は最大で京王八王子始発が3本、橋本始発3本の「京王ライナー」を設定しても良さそうだ。

このほか、土休日朝夕を中心に橋本発着の区間急行などを京王多摩センター発着に短縮し、代替として準特急が京王多摩センター~橋本間で各駅停車に種別変更することで減便を図る可能性がありそうだ。

1.3. 土休日の高尾山口発着の定期化はあるのか

では最後に高尾山口発着の「京王ライナー」などの座席指定制列車の定期化はあるのだろうか。

前回の2019年2月22日ダイヤ改正以降高尾山口発着の座席指定制列車を旧シーズンダイヤ期間を中心に臨時列車として設定しているのだが、利用があまり芳しくない。

そう考えると高尾山口発着の座席指定制列車の定期化は考えにくいのではないだろうか。

このほか、5000系乗り入れがあるものの未だ座席指定制列車の運転を行っていない競馬場線の座席指定制列車の運転開始も気になるところだ。


2. 結び

今回の2020年2月京王電鉄ダイヤ改正では、5000系の増備に伴い「京王ライナー」を増発する可能性が高い。

今後京王電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守って行きたい。

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