北大阪急行8000形の今回は、編成に必須の動力車を整備します。10両編成にするので、動力車は編成の中心に位置する5両目か6両目かに設定することになります。一方、実車の編成では、5両目と6両目とが向き合う連結面に、それぞれ簡易運転台(ライト付)が設けられています。

 

回送運転台の付いた中間車は、先頭車と共に基本セットに入っています。また、使用する動力ユニットとしてTM-06R(18m級A)が、指定されています。

 

上蓋の内側に編成図が記載されており、左側(千里中央方)から1号車、2号車と数え、右端(なかもず方)が10号車になります。基本セットは赤いアンダーラインで図示されており、一組を1号車+5号車に、もう一組は方向を反転して6号車+10号車に充当します。実際の編成では、5号車がM2'車、6号車がTE'車とのことですから、模型でも5号車をM車(動力車)とすることにしました。

 

では、加工作業に着手します。

10両編成に仕上げた際に、連結順序と連結方向が直ぐ判るよう、加工作業をする時点で床下面に貼り付けるシールを準備しました。

 

まず、一組目の基本セットから5号車となる車両に動力ユニットを装着します。

動力ユニットには台車側面を装着する必要がありますが、基本セット・増結セット・動力ユニットの何れにも台車側面パーツが付属していません。この車両に元々装着されていたプラ車輪付の台車から、側面部だけを切り出して動力ユニットに貼り付けることにします。

 

台車と動力ユニットの軸間距離は一致しているので、台車側面を切り離すだけでいけそうです。

 

ここで気を付けないといけないのが、台車には第三軌条から集電するための集電靴の有無により、2種類が存在することです。左側が集電靴のない台車、右側が集電靴のある台車です。5号車となるこの車両の場合は、4号車方に集電靴なし、6号車方(簡易運転台側)に集電靴ありが装着されています。

 

先ず、動力ユニットに5号車を示すシールを貼り付けます。台車側面は切り離す都度、切り離した位置が分かるようにメモ書きした紙に、切り離した台車側面をマスキングテープで仮止めしていきます。これで、動力ユニットに台車側面を貼り付ける際に、考えたり間違えたりすることなく単純に作業が出来ます。

 

 

側面パーツはゴム系ボンドで貼り付けました。動力ユニットの両端には、車体長と合わせるために付属のスペーサー(L)を装着しています。床下機器を元通りに移植し、カプラーは先回の入線準備で確認した方法で、走行パーツのアーノルドカプラーを装着(右側のカプラーに薄手のスペーサーを挿入)しました。

 

基本セットの中間車車体に、出来上がった動力ユニットを装着し試運転を済ませました。行先や車番のシール貼り付けはまだですが、取敢えず5号車の完成です。

 

先頭車には、1号車のシールを貼り付けておきました。

 

もう一組の基本セットは、車両を方向転換して床下機器を両側面で入れ換えれば6号車と10号車になる筈です。ところで、実車の6号車と10号車は共にT車であり、2種類存在する台車がどのように配置されているのか、床下機器の配置を含めて判りません。更に残る6両の中間車についても同様です。地上区間で相対式ホームのある駅で、現車を調査する必要がありそうです。(続く)

 

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