本日12月7日は、485系による特急「ひたち」の運用が終了した日(1998年12月7日)ですが、今回は名鉄SR車の先駆けである初代5000系と東葉高速鉄道2000系についてご紹介させていただきます。
今日から営団地下鉄 日比谷線時代の外観で、しばらく倉庫代わりに使用されていた「長野電鉄 3000系O2編成」のラストランが、12月7日・8日・14日・15日に行われます(7・8日は長電フリー乗車券(1日)購入者、14・15日はツアー専用列車)

そんな12月7日にあった出来事をどうぞご覧下さい。

【東葉高速鉄道2000系】
2004年12月7日に、東葉高速鉄道2000系が営業運転を開始しました。
東京メトロ東西線05系ベースの新車導入にあたり、2003年3月に当時乗り入れ車両で最新車両の営団地下鉄05系12次車(上写真)に関するアンケート調査を東葉高速鉄道の乗務員や検修員に実施し、暖房能力の向上や自動放送装置の設置、純電気ブレーキ方式の採用や車両情報装置(TIS)を使用した検修作業の効率化などの要望が寄せられました。
これらの提案を反映させた05系13次車(上写真)とほぼ同じ仕様のモデルを「新技術を採用した次世代形通勤車両」・「今後の標準車両」として東京メトロと共同開発を行い製造に至ります。
現場の声が活かされた東葉高速鉄道初の新製車両2000系は10両編成11本、合計110両が導入されました。
東京メトロ東西線保安機器改良(CS-ATS化)に伴い、2006年12月には1000系を全て置き換え、東葉高速鉄道が保有する唯一の形式となりました。
東葉高速鉄道1000系(画像はWikipediaから抜粋)は東西線5000系を譲り受け改造した車両でした

【名鉄初代5000系】
1955年12月7日に、名鉄SR車の先駆けである5000系(初代 / 画像はWikipediaから抜粋)が営業運転を開始しました。

ちなみに「スーパーロマンスカー」の略称であるSR車は、全金属製車体・カルダン駆動・発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ・転換クロスシートを備えた特急用車両を指します。

名鉄の電車の高性能化に貢献した5000系ですが、冷房が無い非冷房車だった事もあり1986年に引退しました。

1961年に登場した「ダンプキラー」の異名を持つ名鉄パノラマカー7000系や7500系も「SR車」のひとつ
80Km以上の速度でダンプカーと衝突した踏切事故で、ヘッドライトに内蔵された「油圧ダンパー」が効果を発揮、前面は展望席のガラスにヒビが入っただけの損傷で済み、側面窓ガラスが衝撃で割れた事による軽症者が出た程度の事故だったという伝説があります。

この事故を受けて、名鉄社内では旧型の木造車両とパノラマカーとの衝突事故を恐れたそうな・・・

5000系SR車の伝統を受け継いだNSR車、5700系・5300系(1986年デビュー)が現存しますが、2019年度末までに運転開始となる新型車両9500系によって淘汰され、近いうちにSR車の歴史が幕を閉じようとしてます。

5700系などの記録もお早めに!

今日は、こんな出来事がありました。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました!

鉄道コム