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昨日は全国的に真冬並みの寒さになりました。初雪を観測したところも多くあったそうです。
私はといえば、雪が降れば「寒い、転ぶ、電車遅れる」の三重苦にさいなまれ、気持ちが若干下がり目になってしまいます。
遠くで僕は歌ってる / 神にもそれはきこえない
千里もつづく雪の原 / 白い世界の一軒家
しかも四月のばらの歌 / 人にもそれはきこえない
(雪の中の歌/堀口大學)
古の詩人でもそのような気持ちになったのかもしれません。
私自身も子供時代は、「♪雪やこんこ」で始まる童謡「雪」の犬のように雪が降ると外へ出てはしゃぎまわったものです。
雪はふる! 雪はふる! / 見よかし、天の祭なり!
空なる神の殿堂に / 冬の祭ぞ酣(たけなわ)なる!
たえまなく雪はふる、/ をどれかし、鶫等(つぐみら)よ!
うたえかし、鵯等(ひよどりら)!/ ふる雪の白さの中なかにて!
いと聖く雪はふる、/ 沈黙の中うちに散る花辨(くわべん)!
雪はしとやかに / 踊りつつ地上に来きたる。
雪はふる! 雪はふる! / 白き翼の聖天使!
われ等が庭に身のまはりに/ ささやき歌ひ雪はふる!
ふり来るは恵のパンなり!/ 小さく白き雪の足!
地上にも屋根の上にも / いと白く雪はふる。
冬の花瓣の雪はふる! / 地上の子等の祭なり!
冬の花瓣の雪はふる! / 地上の子等の祭なり!
(雪/堀口大學)
同じ詩人でも降る雪を見て「天で神々が祭りを開いている」と見れば、雪そのものが「白き翼の聖天使」に見えるような詩作になるのは興味深く感じます。
自分ではどうしようもない天の為すことにいちいち憂慮せず、あるものをあるがまま愛でるような気持ちになれば、庭を駆け廻るような元気までは出なくても、雪野原をより美しいと思える感性に出会えるかもしれません。
ともあれ真冬並みの寒さは変わりませんので、皆様もどうぞ体調管理にはご注意くださいませ。
本日も短い車体をあるがまま愛でつつ、こちらの車両のBトレインショーティーをご紹介致します。
JR東日本 E231系 500番台 中央・総武緩行線 です。
なかなか東京へ行く機会もない私にとっては、あまりなじみのない車両ではありました。
当方の所属車両の中で、JR東日本車両は圧倒的に数が少ないのですが、そんな中でBトレブランドの末期に出た「ガシャポン版」を何度か回した際に入手致しました。
中古Bトレが集まる秋葉原を通る車両でもありますので、とりあえず押さえておこうかな、と。
中央・総武線の緩行線用は全てE231系になりましたが、この500番台は山手線からの転属車になります。
なんだか目力のあるお顔です。
前面はシール表現となっており、「そこは塗装で…」と思ってしまうところがガシャポン版の限界なのかもしれません。
海外人件費の高騰が、こんなニッチな趣味にまで直撃するとは…、と嘆かずにはいられません。
三鷹-千葉間という都会風景の中を走りますので、ほとんどが立体交差のイメージで、無知な関西人が想像するに、こういう踏切とかってほとんどないのかと思われます。
黄色い電車、といえば関西では福知山線(JR宝塚線の愛称がついています)なのですが、現在ではラインカラーとして残っているものの、車両自体は東海道緩行線と同じ車両で黄色の帯を巻くことはありません。
黄色い電車は、関東では総武線のイメージが非常に強いので、今でもそのイメージカラーの帯ををE231系が纏って走る姿は羨ましさを感じます。
E231系は、設計思想を共通する私鉄車両が多く、部品などの共有化を図ることでコストダウンを図っています。
相鉄10000系や東急5000系(2代)等が該当し、なんと関西にも南海8000系がその親戚車両として名を連ねているのは驚きです。
JR東日本車両の中で一代派閥を形成する形式ですので、今後まだまだ生息域を変えながら活躍が期待できる車両です。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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