2016年12月13日の旅の記録です。エレベーター完成をはじめ今と異なる風景があります。
約100年間山陰本線の名所として知られた余部橋梁。
80年代のドラマ「夢千代日記」のオープニングで下り列車がトンネルを抜け当橋梁を渡るところの前面展望が流れ、視聴者を空中散歩に誘いました。大女優の吉永小百合さんの代表作の1つで、このドラマで原爆の胎内被爆者を演じたことをきっかけに原爆詩の朗読を始められました。
しかしドラマ終了から僅か3年弱で風に煽られた列車が転落し6人が亡くなるという事故が起きてしまいます。
風情より安全性が最優先ということで2010年に惜しまれつつも新型のコンクリート橋にバトンタッチしました。
筆者の母親が「夢千代日記」が大好きだったこともあり建て替え直前に一度訪れたこともありましたが、生憎その時の写真は散逸。
旧橋梁がなくなっても絶景であることには変わりないので再訪問の候補の1つに挙げていました。
そしてこの日のつい3ヶ月前に廃線が決定した三江線に乗車するため島根県浜田市に宿を取った筆者は寝坊し一番列車を逃しました。
その時点で行程が破綻したのでひたすら山陰本線で京都まで帰るルートに変更。
途中鳥取県倉吉市とここ余部橋梁に立ち寄ることができ、大変満足な旅になりました。
三江線については約1年後全駅訪問という形でリベンジを果たしました。運命って不思議なものですね。
餘部駅は同じ兵庫県に余部(よべ)駅があるため難しい表記になっています。
かつての空中散歩を少しでも再現するため旧線を途中まで歩けるよう整備されています。
橋と共に餘部駅も綺麗になっています。
当時地上と展望台とを直結するエレベーターはまだ建設中でした。
旧橋梁の一部が残されています。
建て替え後にできた道の駅あまるべ。展示室があります。
事故現場なので慰霊碑もあります。
今度は駅の少し上の撮影スポットで待機。
かつての風情は半減しているとはいえわくわくする風景ですね。
日暮れ後に先ほどと同じ場所を改めて撮影。
ライトが以前はありえなかった幻想的な雰囲気をつくってくれます。
何度来ても素晴らしい、そんな余部でした。
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