今回は風光明媚な景色が広がる三陸北部の路線「JR八戸線」の主力車両キハE130系500番台について、沿線の魅力を交えながらご紹介させていただきます。

その前に・・・
本日をもって箱根登山ケーブルカーの「ケ100形」がラストランとなります(強羅・早雲山19:07発が最終運行)

ケ100形は今年7月に乗りましたが、まさか今日で引退とは・・・
本題のキハE130系500番台がデビューした2017年12月2日は、カーブを高速で通過できるように「空気バネ式車体傾斜装置」を採用した、JR四国2600系(上写真右側)が高徳線の特急「うずしお」で営業運転を開始した日でもあります。
(2017年8月11日に「営業列車一番列車ツアー」として初めて旅客運用に充当されてますが)

では本題に入ります。
キハE130系500番台が活躍するJR八戸線は、青森県八戸市にある八戸駅から岩手県久慈市の久慈駅を結ぶ25駅64.9Kmの路線で、車窓からの景色が美しく私の中ではまた乗りたい路線ナンバーワンですキラキラ
八戸駅~鮫駅は「うみねこレール八戸市内線」という愛称が付けられています
車窓からは海辺で羽根を休める「うみねこ」の姿も見られる波

ちなみに台風19号による被害で、一部区間の運行を見合わせていた、JR八戸線 階上駅(はしかみ)~久慈駅間は12月1日に運転再開しました。

八戸線について軽く触れたところで、JR東日本 キハE130系500番台についてご紹介させていただきます。

今から2年前の2017年12月2日に、キハE130系500番台がJR八戸線で営業運転を開始しました。
八戸線で活躍していたキハ40形・キハ48形(リゾートうみねこ除く)を置き換えるため、両運転台のキハE130形が6両、片運転台トイレ有りのキハE131形+片運転台トイレ無しキハE132形が6本(計12両)の合計18両を導入
キハE131形車内、乗務員室後方の網棚には東日本大震災の教訓を生かし「緊急避難ハシゴ」が常備されています
車内前後にも車内案内表示機が設置されている
キハE132形車内、左側にはトイレがあります
配置先は八戸運輸区で、八戸線での運用のほか大湊線や釜石線でも車両不足時の代車や臨時増発列車として運用されることがあります。
塗装は太平洋をイメージした水色の帯が入ったもので、八戸線のシンボルであるウミネコのマークも描かれています
駆動用のディーゼルエンジンは環境に配慮し、JR北海道のキハ150形(上写真)が搭載しているN-KDMF15HZをベースに、排気中の窒素酸化物 (NOx) や粒子状物質 (PM) を低減できる「コモンレール式燃料噴射装置」などを採用したコマツ製の新型ディーゼルエンジン SA6D140HE-2(JR形式 DMF15HZ、定格出力 450PS/2,000rpm)を採用しました
デビュー当時は記念ヘッドマークを掲出していた
2018年3月17日のダイヤ改正でキハ40形・キハ48形(リゾートうみねこを除く)をすべて置き換た事で、八戸線の冷房化率100%が達成しました。
置き換え対象外のキハ48改造車「リゾートうみねこ」によるJR八戸線普通列車は、1日1往復運転され乗車券のみで乗車できます(指定席は510円の追加料金)
リゾートうみねこの海側は座席の向きを変えて景色を楽しめる(私は終点まで2人掛けシート)
久慈駅にほど近い侍浜駅が頂点となる急勾配で、轟音を轟かせながら走るキハ40・キハ48の姿が見られなくなり残念です(写真は有家駅から撮影)
また再訪したい秘境駅「有家駅」(うげ)は、待合室から海を眺望できる駅ですが、東日本大震災で駅南側にある踏切付近の線路が流出するなどの被害を受けました
震災の翌年に見事復活した鉄路、これらの教訓を生かしE130系500番台車内には「緊急避難ハシゴ」が常備されているほか、有家駅には裏山へ避難できる非常用階段も設置されてます
有家駅待合室からの景色は、2時間列車を待つ私に時を忘れさせてくれた(駅ノートにメッセージ書いたりもしましたがにやり)
駅ノートには旅の思い出を記しました
三陸と言えば、NHK朝の連ドラ「あまちゃん」ですね(三陸鉄道 久慈駅待合室の展示コーナー)
2018年1月初旬に完乗した八戸線、乗車した時は真冬の東北と思えぬ温暖な地域の路線という印象を受けました・・・また乗りに行きたいなぁキラキラ
そんな八戸線の主力車両キハE130-500番台には、キハ40よりも長く八戸線の顔として活躍して欲しいと思います。
雪が降ると大変ですが、冬の八戸線から見る三陸海岸の絶景は最高です!
皆様も「青春18きっぷ」(注意IGRいわて銀河鉄道や青い森鉄道は利用不可)や「北海道&東日本パス」(グッド!IGRいわて銀河鉄道や青い森鉄道は利用可)を利用して、八戸線の綺麗な景色を堪能されてみてはいかがでしょうか。オススメですウインク

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました!

鉄道コム