今日はいよいよ相鉄・JR埼京線の相互直通運転が開始となりますね。
数年前はかなり先の話だと思ってましたが、いよいよ夢の相互直通運転が本日始動します。
今後の動向から目が離せませんね!
本日は西東京バスで最後の富士重工 新7Eを架装したC50302号車のラストランも行われます(詳細は西東京バスHPへ)相鉄でかなり混雑が予想されるので、武蔵五日市とどちらに行くか迷ってますアセアセ
前置き長くなりましたが、今回は出発式典で数多くの人々に見送られ、発車した5分後から最新式の列車情報システムに不具合が発生し、オーバーランやドア開閉異常などを起こしたE235系、仙台地区の混雑緩和に貢献したE721系1000番台、JR東海371系などについてご紹介させていただきます。

今回も内容盛り沢山になり申し訳ありませんショック

【東京急行電鉄 8000系】
1969年11月30日に、世界初の界磁チョッパ制御車、東京急行電鉄(東急)8000系が営業運転を開始しました。
従来の18m3扉車から東急で初の20m級・両開き4ドア車体となり、後継モデルの8500系などにも継承されました。
機器類については極めて先進的で、制御系には回生制動が可能なほか、界磁チョッパ制御方式を世界で初めて実用化、運転台操作系に量産車としては日本初となる、マスコンハンドルとブレーキレバーを一体化した「ワンハンドルマスコン」(上写真 / 東急8500系の運転台で代用)が採用されました。
これまでは2つのハンドルで操作するタイプが主流だった
界磁チョッパ制御機器(写真は西武2000系)
2008年2月22日の運行をもって全車両が引退、その後は一部編成が伊豆急行(上写真)やインドネシアの鉄道会社PT. Kereta Api(KRLジャボデタベック)に譲渡され新天地で活躍しています。

【JR東日本 E235系】
2015年11月30日からJR山手線でE235系が営業運転を開始しました。
お客様サービスの向上、環境性能の向上、さらなる安全性・安定性の向上の3点を基本コンセプトに開発されました。
2015年3月26日に、第1編成が新潟県新潟市の総合車両製作所 新津事業所(製造工場)からJR東日本 東京総合車両センターへ輸送された(写真は別編成)
中央本線や東海道線で試運転が行われた
ホームドア化を見越して従来の横帯からドア付近へ配色するなど今までの常識を覆すデザインに
従来のTIMSに代わる新しい列車情報管理システム「INTEROS」を搭載したE235系は、「イーサネット」を利用した情報伝送やWIMAXによって、車両や架線・線路の状態を常に監視し、リアルタイムで地上に送信するなど、大量の情報を送信することが可能となっています。
営業運転しながら遠隔監視できる線路モニタリング装置など新機軸が満載(テレビ東京系列カンブリア宮殿から)
E235系は数多くの新機軸を導入し、利用客サービス向上だけでなくエネルギーコストやメンテナンスの低減を実現するなど、さらなる技術開発の成果を盛り込んでいる次世代車両なんです。
営業運転開始当日に「INTEROS」で不具合が見つかり営業運転を離脱、ソフトウェアを改修した上で再度試運転を繰り返し行い、2016年3月7日に営業運転を再開しました。
山手線用E235系の製造が残り3本となり、従来の山手線E231系500番台がウグイス色の帯を纏って走る姿は間もなく見納めになりそう(全て総武線へ転用)
2020年度から2024年度にかけて、E235系の横須賀線・総武快速線仕様車が、11両編成51本・4両編成46本の合計745両を新造する予定(画像はJR東日本プレスリリースから)、一部報道機関では、東海道線・宇都宮線・高崎線(上野東京ライン・湘南新宿ライン含む)などにも順次投入する予定と報じています。

【JR東日本 E721系1000番台】
2016年11月30日から東北本線でE721系1000番台が営業運転を開始しました。

甲種輸送の様子(JR横須賀線沿線)
甲種輸送の様子(JR武蔵野線沿線)
E721系0番台(上写真)などをマイナーチェンジしたE721系1000番台は、2016年12月7日から常磐線内で、同年12月9日より仙山線で順次営業運転を開始しました。
E721系列で初めての4両固定編成となり、新たにモハE721形とサハE721形が登場し、0番台の2両編成同士を繋げて4両編成にしたものと比べ定員が増加(540名→574名)しました。
車体装飾帯色を、沿線に桜の名所が多いことから、0番台で赤色だった部分を「さくら色」に変更したほか、前照灯をHIDからLEDへ変更しました。
座席のクッションばねなどが改良された車内

【JR東海 371系】
2014年11月30日にJR東海371系の「さよなら運転」が行われました。
JR御殿場線と小田急線を経由して、沼津駅から新宿駅を結ぶ特急列車「あさぎり」用に、7両編成1本が、1991年に製造され同年3月16日から営業運転を開始しました。
特急「あさぎり」に使用していた、JR東海371系・小田急20000系「RSE」引退後は、小田急60000系「MSE」にバトンタッチされ、現在は特急「ふじさん」へ改称、新宿駅と御殿場駅間で運転されています。
2015年3月に富士急行への譲渡が決定、3両編成に改められ富士急8500系として、水戸岡鋭治氏がデザインした内外装に改造され、2016年4月23日から再出発しました。
特急「あさぎり」として共通で運用されていた小田急20000系を改造した、富士急8000系と再び同一路線を走行することになりました。

【関電トンネルトロリーバス】
2018年11月30日に、関電トンネルトロリーバスの運行が終了、鉄道事業が廃止となりました。

長野県と富山県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」のひとつだった関電トロリーバスは、黒部ダムや黒部川第四発電所建設のために掘削された関電トンネルを通り、扇沢駅から黒部ダム(6.1Km)をトロリーバスで運行する路線でした。

黒部ダム
扇沢駅構内にある記念撮影用モックアップに、ラストランカウントダウンの表示が
トロリー線(架線)から車両屋根上にあるトロリーポール(パンタグラフみたいな物)で集電して走るトロリーバスは、「無軌条電車」という種類の「鉄道」で、運転するには「動力車操縦者運転免許」(無軌条電車の免許)と「大型自動車2種運転免許」が必要でした。(電気バスは大型2種のみ)
動力車操縦者運転免許(地下鉄博物館所蔵)
1964年8月1日の開業から54年間「完全無事故」で運行された、関電トンネルトロリーバスは2018年11月30日に幕を閉じ、2019年4月1日からは日野自動車ブルーリボンをベースに製造された「電気バス」へバトンタッチされました。
ベースになった日野ブルーリボン(写真は神奈川中央交通 ひ7(平塚))

かなり長くなりましたが、様々な出来事があった11月30日でした。
今日デビューしたE235系・E721系1000番台、富士急行で再出発した元JR東海371系には長く活躍して欲しいと願います。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました!

鉄道コム