前回に引き続き、10月5日に運転された飯山線開通90周年号のブログです。
今回はその後半として、十日町→長岡で運転された3号の乗車記を紹介します。
3号は先頭1号車に指定席を確保。
したがって、今回使用された客車3両全てに乗車する事ができました。
1号車スハフ42 2173の車内。
他の2両とは趣が異なり、近代化改装車というよりは体質改善工事の範疇に含まれるようで、オリジナルの木製の壁をペンキで塗り潰しており、背摺り形状も段差のないタイプ(コチラのほうが原形?)、窓がアルミサッシ(外側は車体色に塗装)という特徴があります。
十日町のご当地ゆるキャラ『ネージュ』と横断幕に見送られ、十日町駅を12:02に出発します。
北越急行の高架橋と立体交差し、分かれていきます。
十日町発車後の1号車の車内。
やはり完全な満席にはならず、所々に空席が見られました。私のBOX席には向かい側に若い男1人だけで、先程のような窮屈な思いをする事はありませんでした。
信濃川に注ぐ魚野川を渡ります。この橋梁のすぐ先で信濃川と合流します。
ここの堤防もそうでしたが、飯山線沿線各地には数多くの撮り鉄らが撮影に勤しんでいました。
魚野川を渡ると、複線電化の上越線が合流してきて飯山線の終点となる越後川口駅に到着します。
コレで、私にとっての完乗路線がまた1つ増えました!
3番線ホームには、只見線で使われているキハ48形2連(回送)が停車していました。同線もまだ未乗路線なので、できればキハ40系が活躍している間に乗っておきたいです。
列車はそのまま上越線に直通し、小千谷駅に停車。
小千谷から先は越後平野の田園地帯を走ります。
やがて信越本線が合流してオーバークロス(下り線のみ)し、最後の途中停車駅の宮内に到着します。
飯山線90周年号の旅もいよいよフィナーレ。
宮内からは信越本線に入り、EF64とEF81の電気機関車が留置されている長岡車両センターの横を通過後、終着駅・長岡の到着を告げる放送が流れます。
1号の時もそうでしたが、始発駅発車後と終着駅到着前に流れる『ハイケンスのセレナーデ』のメロディは電子音タイプで、残念ながらオリジナルのオルゴールの音色を聴く事はできませんでした。JRで現役の客車からオルゴール版は絶滅してしまったのでしょうか?
1号の長野出発から4時間余り経過した13:20、本当の終着駅である長岡に到着しました。
機関車の先頭部にはカメラを持ったテツ達がしばらく群がっていました。
長岡では女性駅員の方々が横断幕を持ってお出迎え。
運転士さんはじめ、乗務員の皆様方お疲れ様でした!
JR東日本さん、他の路線でも、このような企画を宜しくお願いします。
そして、チビロクと旧客の1日でも長い活躍を願ってやみません。
これで、令和の時代に旧型客車の旅が味わえるという奇跡の旅は終わったのですが、この後は乗車券に記載の通り秋田を目指します。
その後の行程は次回以降に紹介します。
つづく。