はたしてメトロ7000系のリバイバル塗装はあるのか!?

 2019年11月11日、東京メトロが新型車両17000系電車の導入を発表した。

 この17000系は有楽町線・副都心線に投入される車両で、2020年度中に10両×1編成が営業運転を開始し、2022年度までには10両×6編成、8両×15編成の全21編成180両を導入する予定だという。これにより、現在両線を走っている7000系はすべて17000系に置き換えられることになる。

 それでこの17000系導入の発表を受け、鉄道ブログの中には早くも「今のうちにメトロ7000系を記録しておいた方がいい」なんていうことを書いている記事があった。また、実際にもう「記録」と称して7000系の撮影成果を掲載している記事もあった。ただ、その記事に載っているのは型通りの編成写真であって、こういう図鑑の写真みたいなものを得たところで果たして「記録」になるものなのだろうか、などと思ってしまった。

 そもそも私は、引退する車両を「記録しておく」という表現が最近はどうも好きになれない。その車両がある今の風景をふつうに楽しんで撮影すればいいじゃないかと思う。そしてそれが結果的にその車両の「記録」になっていればいい。そんなふうに考えている。
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 ところで、こうやって引退の迫った車両で最近よくありがちなのが「リバイバル塗装」企画である。車両も長年走っていると、さまざまな理由でその姿が変化していくことがある。それを引退を機に、オリジナルの姿に戻そうというのが「リバイバル塗装」企画である。

 メトロ7000系も、登場当時は有楽町線専用の車両として黄色い帯を巻いていた。それがやがて副都心線の車両としても併用されるようになり、現在のように茶色・金色・白色の帯を巻くようになった。これを、引退までに登場時の黄色い帯に戻すことはあるのだろうか。

 ただもし、そういうリバイバル塗装車両が現れたとしても、有楽町線内で目にするならまだしも、副都心線・東急東横線内で見たときにはかなり違和感があるだろう。今までに、黄色い帯の7000系が副都心線や東横線で営業運転したことはないからである。とは言え、そのリバイバル塗装車両が現実に登場したら、きっと私は東急の「青ガエル」や「ヒカリエ号」みたいないわゆる「レアキャラ」として、運用を調べてまで追っかけちゃったりするんじゃないかなと思う。我ながら愚かなことである。

 そう言えば、7000系の場合は帯の色を元に戻すだけでは登場時の姿にはならないことになる。前面、それに側面上部に取り付けられている東京メトロのコーポレートマークを、登場当時の帝都高速度交通営団のものに付け替えなければならない。

 でも、そこまでこだわって元の姿に戻すのは難しいだろうか。会社のシンボルであるコーポレートマークを付け替えるとなると、それなりの「英断」が必要かもしれない。

 付け替えるマークが「営団」だけにね。

by railwaylife | 2019-11-23 22:35 | 東京メトロ | Comments(0)
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