クハ103の前面に掲出された「横浜線」の看板を作り直してみました。

 

従来の構成では厚紙を挟んでいたことから、着脱を繰り返したことにより外周が劣化して生じてしまいましたので、構成から見直すことにしました。引き続きTOMIX製の103系用シールを利用する予定でしたが、銀河モデル製のシールに変更してみました。

横浜線の看板が含まれている銀河モデルの101・103系用のヘッドマークセット(N-503)を使用します。なお、此の製品は既に生産終了となり流通在庫のみですが、偶然見つけることができた物です。

 

「横浜線」は1枚のシートに4枚印刷されており、シート2枚で4編成分を確保できました。

 

銀河モデル製(左側)とTOMIX製(右側)を比較すると、銀河モデル製の方がTOMIX製より一回り大きいサイズになっています。実車の看板サイズは、ネット検索してみたところ1000mm×550mmであることが判明し、1/150サイズでは6.7mm×3.7mmとなります。両者のサイズを確認すると、銀河モデル製がほぼピッタリの寸法で、TOMIX製は6.3mm×3.5mmでした。材質は、TOMIX製は紙に印刷されているようですが、銀河モデル製は薄い割に腰が硬くて表面に光沢があることから、薄手のビニール製のようにも見えます。

 

看板シールは薄手材料で出来ていますので、4枚の看板を1組にした状態で裏面の台紙(剥離紙)ごと切り出しました。この状態で、0.3mm厚のプラ板(左側)に貼りつける構成とします。旧国の行先サボ等に比べてサイズが大きいので、プラ板が何時もの0.2mm厚のプラ板では強度不足になるリスクがあるため、厚めの0.3mmにしています。

 

シール裏面の剥離紙を剥して、プラ板に貼り付けます。

 

1枚ずつ切り出す際には、カッターナイフを使用せずに、看板より長い平刃のデザインナイフ(8mm幅)を使用して、工具のノミのように押し切ることで各辺の直線性を確保します。

 

デザインナイフで押し切る際には、木板(16番ゲージの床板材)を下に敷いておき、1回目は4辺を順にプラ板の中程まで切り込み、2回目で更に木板に食い込むまで切り込んで1枚づつ切り出しました。

 

裏面に糊の付いたステンレステープ(美軌模型店製)を、看板より一回り小さいサイズ(6mm×3mm)に切り出します。

 

ステンレステープ裏面の剥離紙を剥し、看板の裏面で外周に余白を残すように貼り付けます。

 

このようにすることで、表側から見える看板の厚さが過剰に厚くて見苦しくなることを防ぐと共に、看板が手摺りにぶら下げられて車体と隙間があるようにも見えます。プラ素材の断面が白色で見えていると不細工ですので、断面外周を青色マーカーで塗っておきました。

 

今回の更新修繕対象の低窓非冷房車以外に、ATC化後の高窓冷房車にも同じ看板を付けられるように磁石を装着(装着方法はこちら)してあります。(看板の断面外周は未着色の時点で撮影)

 

今回使用した銀河モデル製品は本文でも述べた通り生産終了品で入手が困難です。現状で入手可能な「横浜線」看板は、TOMIX製の103系用シールの他に、GM製7301の103系用ステッカーNo.1(関東エリア)があります。(続く)

 

【関連記事】

 KATO 横浜線サハ103のボディ再々塗装

 KATO 横浜線103系のボディを再塗装

 KATO 横浜線103系の更新修繕(9)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(8)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(7)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(6)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(5)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(4)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(3)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(2)

 KATO 横浜線103系の更新修繕(1)

 KATO 103系一般形台車の修復