旅行好きで鉄道好きな関西在住の筆者が愛用している切符があります。

駅が多く沿線に密着したキャンペーンを展開する私鉄は関西観光に欠かせません。

数年前まではスルッとKANSAI3dayチケットという関西私鉄・バスが纏めて乗り放題になるとんでもない切符がありましたが、システム更新やJRとの競合から協調への路線変更などを理由に発売されなくなりました。

ないものねだりをしても仕方が無いので、紹介しましょう。

関西私鉄の沿線からの奈良観光に便利な近鉄の奈良・斑鳩1dayチケット。

郡山や法隆寺、そして京都まで及ぶ広い範囲に加え奈良交通バス乗り放題や割引特典もありとても魅力的な切符です。

今回はその南海電鉄・泉北高速鉄道の沿線で発売しているバージョンを紹介します。

勿論この沿線の方にとってはただのお得な切符かもしれませんが、実は有効範囲が凄まじいことになっています。

それではこの切符の魅力を考えられる限り挙げていきます。

①京都府

元々の奈良・斑鳩チケットの標準範囲です。

京都駅から更に足を伸ばすのは勿論のこと、

東寺（東寺駅）、伏見エリア（桃山御陵前駅）も近鉄沿線です。

丹波橋で京阪線、大久保でJR奈良線、新祝園でJR学研都市線に乗り換えて自分だけの旅を創ることもアリですね。

（ここで挙げた駅は全て急行停車駅なので気軽に下車できます）

②奈良県

一応メインなので、チケットのサイトを見ましょう笑

生駒ケーブルも乗れます。

③大阪府と南海電鉄

奈良観光用の切符なのに近鉄と南海が絡んでいるため大阪観光にも向いています。

生駒トンネルの西側の大阪都心を見下ろす絶景が広がりますが、石切駅から徒歩圏内に見物スポットがあります。

難波は言うまでもありませんね。

南海電鉄は乗り放題切符がこれだけといってもいいぐらいなので堪能していきましょう笑

南海は高野山、関西空港、和歌山への輸送を担っているのが有名ですがディープな大阪を味わうこともできます。

古い車両や駅舎が多く鉄道好きでなくとも沿線の雰囲気と相まって少し昔の時代を感じられます。

高師浜線、多奈川線、汐見橋線（愛称）などの短い支線があり、ゆっくりした時間が流れます。

（これらに加え泉北高速線も乗れるので一気に「乗りつぶし」したい方はぜひ）

世界遺産で沸く堺、情熱の城下町岸和田はコンパクトで快適な観光ができる穴場スポットです。

関西空港へは行けませんが手前のりんくうタウンは楽しいです。

河内長野駅からバスに乗って金剛山などのハイキングに出かけるのもいいですね。

④和歌山県

南海本線の終点は和歌山市。まさかの京都から和歌山まで乗り放題なんです。

加太線が通じる加太駅は観光地としてじわじわと人気上昇中。友ヶ島へアクセスできます。

橋本駅からJR和歌山線に乗り換えると行動範囲が更に広がります。

高野山は関西空港と同じ理由で除外ですが、逆に考えれば高野山本体以外の選択肢は無限大です。

これでなんと¥2060！

南海沿線以外の方は難波駅まで買いに行く必要がありますが、充分元が取れると思います！

筆者一押しのスーパーお得な乗り放題切符でした。

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