【山手線】世代交代間もなく完了!E231系の残りは4編成に・余剰車はどこへ?

スポンサーリンク

山手線では、既存のE231系500番台から最新型のE235系への置き換えが進行しており、50編成の製造予定本数のうち既に47編成が落成しています。

本日、E231系500番台トップナンバーのトウ501編成が入場したことにより、最大で52編成だった山手線のE231系の残り編成数は僅か4編成となっています。

山手線の車両更新と転属劇をおさらい

山手線を追われたE231系500番台は全52編成が11両→10両に短縮され、中央・総武線各駅停車に転用されています。

209系500番台・E231系0番台が活躍していた中央・総武線各駅停車では、6編成のE231系0番台が500番台に編成組成を合わせて(モーター車比率向上・6扉車両廃止)残留しますが、それ以外の編成は玉突きで転用されています。

E231系については、中央・総武線各駅停車用にモーター車を提供した6編成が4両に短縮されて八高線へ、その他は8両編成で武蔵野線に転出しています。

209系500番台についても八高線の残り5編成分を4両編成にして転属させたほかは武蔵野線に転出しています。

これにより余剰となった車両たちですが、最終的には武蔵野線の205系がインドネシアへ、八高線の205系の一部が富士急行に譲渡されており、社内外に大きな変化をもたらしました。

一方で、比較的経年が浅い八高線の209系3000番台・3100番台は他線区転用を見据えた疎開留置が続いており、一連の玉突き転用による車両更新劇はもう一波乱ありそうな状況です。

余剰中間車は基本的に解体

JR東日本では、二世代前の山手線=205系の大規模転用を最後に先頭車化改造のような大規模な改造を行っていません。

一連の転用劇では編成短縮が行われている都合から、中間付随車を中心に余剰車が多数発生しています。

中央・総武線各駅停車から捻出された209系500番台・E231系0番台では既に多数の廃車を出している一方で、車齢にそこまで差がない山手線向けの500番台については現在のところ除籍車両は出ていません

これは、E231系500番台製造当初に組み込まれていた6扉車両がホームドア設置に伴って4扉車両へ置き換える動きがあった際、7号車はE231系仕様で製造しつつ、10号車をE233系仕様で製造していたことが背景にあります。

京浜東北線と田端駅〜田町駅で並走している山手線では、以前からリフレッシュ工事・遅延時などに相互で線路を貸し借りする関係にありました。

山手線へのホームドア設置に際し、10両編成の京浜東北線と11両編成の山手線のドア位置がズレることが課題となることから、山手線10号車の11号車寄りドアの位置をずらす形で対応することとなりました。

他線区転用などが難しい異端車となることなどを加味し、当時の最新車両E233系に基づいた設計で製造されました。

山手線の新型車両・E235系では、1〜9号車・11号車を新造しつつ、10号車はこの異端車を同等に改造するという想定通り製造されることとなりました。

置き換え計画の変化から生まれたサハE235-501,502

以上のように、山手線E231系500番台の10号車=サハE231系4600番台は現在のところはサハE235系4600番台に改番・システムや内装などを揃える改造が施工されてきました。

しかしながら、序盤のトウ04編成・トウ05編成では10号車についても新造車サハE235-501,502が組み込まれています。

これは、E235系への組み込み改造メニューが多いことから工期を確保するための措置となっており、その2両分のサハE231系4600番台が余剰になってしまいます。

また、E235系の山手線向け製造本数は50編成となっており、E231系時代に比べると2編成減少となります。

以上を合計すると、改造から溢れる車両が全部で4両発生することとなり、本日の入場編成であるトウ501編成が最後のE235系組み込み改造対象と考えて差し支えがなさそうです。

つまり本日現在で運用中のトウ502,504.505,506に組み込まれているサハE231-4602,4604,4605,4606が余剰車となってしまいそうです。

なお、E235系への編入では元番号4桁を維持しているためにE235系では欠番となることが予想できるほか、この4600番台は4652番から4601番の順に製造するという極めて珍しい付番をした過去があるため、特に新しい車両が編入対象から漏れる格好となってしまいます。

これらの4両ですが、今後の使用方法については一切明らかになっていません

次回のE235系製造は総武快速線・横須賀線となりますが、ここで特異なドア配置が生かされる……といったことがない限りは余剰廃車となってしまうという動きが濃厚でしょう。

いつの時代も異端車は不運に終わることが多いですが、6扉車104両・4扉車4両と2回も計画変更による廃車を出してしまった番台区分もなかなか珍しいのではないでしょうか。

関連記事はこちら

コメント

  1. 派遣スタッフ より:

    山手線E235系、増やせば良いのに…。

    車庫に入れない車両は駅に留置する。
    例えば、計画変更で山手線の品川駅ホームを2面3線にする。

    大崎と池袋のホームに留置したり。

    サハE231-4600はまだ減価償却出来ていませんし、もったいない。