今回は今日でデビュー1周年を迎えた、ゆりかもめの新型車両7500系と1年前に引退した千代田線6000系について軽くご紹介させていただきます。

【千代田線6000系ラストラン】
2018年11月11日に地下鉄千代田線6000系の最終運行が行われました。
営団地下鉄(現:東京メトロ)千代田線6000系は、1968年から1990年にかけて36編成353両が製造されました。
回生ブレーキとチョッパ制御方式を世界で初めて採り入れた省エネルギー車両で、アルミ製車体を本格導入し、6000系以降製造された車両の標準型となった車両でもあり、1972年には「鉄道友の会ローレル賞」を受賞、営団のレジェンド引退しても地下鉄博物館の6000系シミュレーターは今も現役バリバリです。
1969年12月20日に北千住駅~大手町駅間が開業した千代田線ですが、当時の6000系は試作車のみの製造でまだ試験段階だったため、全列車が5000系で運行されていました(上写真は北綾瀬支線で使用していた試作車)
量産車両1号となった6102F

1971年3月20日の千代田線 大手町駅~霞ケ関駅間 (2.2 km) 開業にあわせて、6000系が営業運転を開始となりました。
一部編成がVVVFインバータ制御に改造されるなどバリエーション豊富な6000系は、側窓サッシ形状や乗降扉窓の形状が異なる編成が存在しました。
デビュー当時の雰囲気が残る側面窓
リニューアルされ近代的な窓に交換された
新型の16000系が投入されたことで2010年より廃車が始まり、2018年10月5日に定期運転を終了、2018年11月11日の特別運行(綾瀬~霞が関)をもって千代田線6000系は引退しました。
特別運行された6000系
役目を終えた6000系は一部編成を除き、大半がインドネシアの鉄道会社である、PT KAI Commuter Jabodetabek(ジャボベダック)へ譲渡されました

【ゆりかもめ7500系】
2018年11月11日に、ゆりかもめ7500系が営業運転を開始しました。
7200系(上写真)置き換えのために投入された車両で、「ブルー・ウィンド」をデザインコンセプトに製造されました。
基本スタイルは7300系(上写真)を踏襲していますが、車両前面や先頭部屋根上などに青色が配置されたほか、ライトの形状が大幅に変更となり、青色LEDによる「発光式自動運転灯」を装備し、点灯した時の姿は精悍さを感じる印象となりました。

車内も7300系を踏襲していますが、車内フリーWi-Fiの導入、すべてのドア上部に17インチの2画面液晶ディスプレイを設置したほか、送風機を1両あたり2台新設され、ドア付近の車内空調の改善を図りました。

前面窓の映り込みが低減されたことにより、運転士気分の見晴らしの良い眺望が一層楽しめるようになりました。
2020年度までに8編成が投入され、7200系は全車両引退する見込みですが、長年ゆりかもめの顔だった7200系の引退が迫り寂しく感じますね。

1年前の今日は、同日中に去りゆく車両、華々しくデビューした車両が様々な想いを乗せて駆け抜けた日でした。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

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