乗継割引について | WALKING SHADOW

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新幹線とJR在来線特急とを乗り継いで利用する乗客向けに「乗継割引」という制度があります。

在来線の特急料金が半額になるので知っていて損はない制度です。

先日この制度を有効活用できる特急まほろばに乗車したこともあってこの割引について分かりやすく纏めようと思いました。

 

 

※詳しいルールはJR各社さんのホームページに解説つきで載っているので必ずそちらを読み込んでから切符を買ってください。

当然会社側としては知って欲しくない(笑)制度なので特に窓口で申し込む場合はしっかり予習していきましょう。

 

① なぜこんな制度があるのか

新幹線ができる前は在来線特急が東京や大阪から各地へ直通しており、拠点駅から地方都市へはより廉価な急行が走っていました。

しかし東海道新幹線開業から55年。今や日本の主要都市の殆どは高速な新幹線網で結ばれることとなりました。

新幹線と在来線は線路の幅を筆頭に規格が異なるため直通できず全国津々浦々まで新幹線で移動することはできません。

いくらスピードアップしたとはいえ余分な乗り換えと特急料金が発生していては乗客の負担が大きすぎるために誕生したのが乗継割引です。

新幹線から在来線ならその日のうちに、逆ならば翌日までに(同時に予約した列車に)乗り継げば少しはオマケしてくれるということです。

 

(例)

 

上野から酒田に行く場合かつては特急いなほ一本で済んでいましたが現在は新潟まで新幹線を使うことになります。

両列車を同時に取った場合に限り在来線の特急料金が半額になります。(汚い字で申し訳ありません)

 

② 切符の取り方

みどりの券売機で「別の列車に乗り継ぐ」というオプションを選べば乗継割引を適用した特急券を発券できます。

別々に特急券を買ってしまうと後の祭りなので注意しましょう。

なお、勝手に最速ルートで乗り継ぎのプランを提示されますが発券までに変更可能なので気にせず進めてください。

 

みどりの券売機が近くにない方や機械が苦手な方は窓口を使いましょう。

熟練の駅員さんでも発券に時間はかかるので口頭説明を試みるよりは駅備え付けの指定席申し込み用紙に記入しておきましょう。

列車が1番目、2番目と複数記入できるのがさりげないヒントなんですが、この制度を知らずに損した方々は一体何人いるのでしょうか…

あとは作業をプロがやってくれるだけです。

 

③ サンダーバードに乗ってみました

冒頭の写真のように筆者は金沢から北陸新幹線に乗る前提でサンダーバードの特急券を半額で買えました。

後に乗る新幹線の便を遅くすることで金沢で途中下車して観光することができました。

一筆書きで乗車券を買うとお得になるというシステムも利用したのですが、その話はまた後ほど。

 

 

栄えあるサンダーバード1号。京都を出ると敦賀と福井のみ停車という、将来の北陸新幹線延伸に通じる停車駅です。

関西と北陸とを高速で結ぶサンダーバードは日本の在来線特急の代表的存在といえます。

余談ですがサンダーバードというとどうしても某60年代のSF人形劇のメカを思い浮かべてしまいます(父の影響です)。

 

 

北陸地方に入ると建設中の北陸新幹線の高架が目立つようになりました。

サンダーバード、そして東海地方へ連絡するしらさぎの役目も終わろうとしているんですね。

福井の東京直通のために払われる犠牲が大きすぎると思うのは筆者だけでしょうか。

 

 

 

北陸本線の現在の終点の金沢に到着です。

 

 

 

 

 

4時間ほど観光した後、今度は北陸新幹線ホームへ。開業から僅か4年の真新しいホームです。

 

 

 

乗り継ぎ先のかがやき号で快適に。

 

乗継割引が一人でも多くの方に知られますように。

 

 

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