特急まほろばに乗車 | WALKING SHADOW

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2019年8月22日のJR西日本のリリースで新大阪と奈良とをノンストップで結ぶ臨時特急「まほろば」の設定が発表されました。

11月から12月の土・休日13日間にかけて1日1往復運転されます。

筆者は運行2日目の11月3日の新大阪発便に乗車したのでレポートします。

まほろば号のご利用を考えている方はぜひお読みください。

 

 

①9年半ぶりに奈良県にJR特急

2010年の4月から6月にかけて同じく新大阪~奈良を結ぶ臨時特急「まほろば」が運転されました。

この時は平城遷都1300年記念のキャンペーンに合わせての運行でした。

奈良県はJRの通っていない沖縄県を除くとJRの定期特急列車が走らない唯一の県です。

主要観光地が大阪や京都から比較的近い上に、近鉄の利便性が高いためです。

しかし新大阪から乗り換えなしというのはJRにしかない強力な武器であり、おおさか東線が全線開業し変革が訪れたと言えます。

 

 

 

 

②「くろしお」の車両、少し前から並べば自由席でも大丈夫

 

 

普段は和歌山方面の特急くろしおで活躍する車両を使っており、奈良方面に自由席1両、新大阪方面に指定席2両を繋いでいます。

筆者は9:38着の電車に乗り10:03発のまほろば号に備えました。やはり話題の特急ということもあり既に長い列。

しかし筆者も窓側に着席できましたし、20分前に行けば自由席でも問題ないと思われます。

運行開始直後、しかも3連休であることを踏まえると10日以降の便はより乗りやすいのではないでしょうか。

 

③あくまで山陽新幹線接続前提のダイヤと料金

先ほどのリリースには接続している山陽・九州新幹線の便が明記されていることからも分かるようにあくまで中国・九州地方からの旅客をターゲットにしています。往復にまほろば号を利用すると奈良に6時間ほど滞在できます。

特急料金は指定席¥1730、自由席¥1200と割高感は否めません。

まずは新大阪~奈良の距離がぎりぎり50キロ超えのため特急券のコスパが悪いです。

新幹線から乗り継いだ在来線特急料金が半額になるという制度を利用すればより良心的な値段になりますがこのシステムが一般的にあまり浸透しておらず、新幹線と特急を同時に取らないといけないという制約もあるためなかなか難しいところです。

 

④乗車レポートと奈良行きの車内アナウンス

まほろば号はおおさか東線と関西本線(大和路線)とを経由して新大阪から奈良までノンストップ50分で結びます。

主要駅の放出や王寺は通過、久宝寺には運転停車します。4列シートで終点までドアが開かないのはやはり快適です。

また、観光特急ということもあり、奈良県に入る辺りから沿線案内が流れます。

以下は筆者が記憶している限りのその内容です。かなり気合いが入っています。

 

県境(河内堅上駅)付近:大和川、桜の名所、万葉集

王寺駅通過前:王寺町のゆるキャラ「雪丸」の紹介(ホームで手を振ってくれているのでお客様も手を振りましょう)

王寺駅通過後:奈良県の中心地である奈良盆地、古事記、「まほろば」という名前

奈良駅到着直前:秋になって色変わりの時期、世界遺産「古都奈良の文化財」、神社仏閣&町屋を備えるレトロな町並み、他にも万葉まほろば線で山辺の道、もしくは飛鳥や吉野を訪れるもよし、奈良駅の観光案内所は旧駅舎を転用したもの

お出迎え:せんとくん、しかまろくん、奈良県、奈良市、桜井市の方々

 

※夕方の新大阪行きは異なるものが流れます

 

⑤奈良到着と記念グッズ

 

 

 

奈良駅では温かいお出迎えがありました。また、乗車記念グッズの配布もありました。

指定席の乗客は車内で、自由席の乗客は奈良駅のホーム下のコンコース(改札内)で11:30まで特急券提示で入手できます。

 

 

記念乗車証はもちろん、奈良観光のパンフや案内、奈良交通とおおさか東線のメモパッド、しかまろくんのパスケースがありました。

 

 

⑤まとめ

筆者は京都在住のため完全に列車目的で乗りましたがセレモニーやアナウンスから窺えるようにJR西日本さんは頑張っていました。

観光客に浸透すれば土休日限定で定期化…はあるのでしょうか?

気になる点といえば前述通り強気な料金設定と(以前から言われていますが)JR奈良駅の立地ですね。

近鉄の奈良・斑鳩1dayチケットのように特典をつければかなり戦えると思います。

 

以上、長々と文責しましたがご参考までにどうぞ!

 

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