先回の最後に告白した通り、片方の動力台車で作業ミスにより集電板を破損してしまい集電不良によるギクシャクした走行状態が発生しています。特に低速走行は不安定ですので、破損して捨ててしまった集電板を、復元することにしました。

 

モハ103一般形の動力台車を分解して、伝導ギヤ類・車輪を取り外した状態です。この台車内には集電板が1枚仕込まれており、車輪の裏面を擦って集電する構成になっています。

 

集電板を取り出してみました。厚さ0.1mmの燐青銅製で、これをもう1枚作ることにします。

 

寸法を測って展開図を書いてみました。図中に記載していませんが、左右で斜め上に延びている摺動部分は、ベース部分に対して45度の角度です。

 

使用する材料は、東急ハンズで購入した厚さ0.1mmの燐青銅板です。

 

最初に2.8mm間隔でφ1.2mmの穴を開けてます。穴の位置に押しピンで目印を作り、燐青銅版がめくれてベコベコにならないようにドリルの刃を0.5mm→0.8mm→1.0mm→1.2mmと交換して穴を拡大しながら慎重に穴開けをしました。この穴を基準とし展開図に従って、押しピンの針で外周をケガキしておきます。

 

事務用(小学生の工作用)の鋏で慎重に切り出しました。

 

製品(上側)を参考に、車輪の裏面を擦る摺動部分を、ベースとの境界で直角に曲げて仕上げてあります。これを組み込んだ写真を撮り忘れましたが、取付は問題なく完了。走行試験の結果、ギクシャク走行が一掃されて、低速でも非常に安定した動作となりました。

 

これで、2両分(M車とT車)のモハ103下回りの保全工事が完了しました。

 

ボデイ周りの整備を加速することにします。(続く)

 

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