まさかの「隊長専用車」なるトラックも現れました。

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[第3高射特科大隊指揮情報中隊:93式近距離地対空誘導弾]
・第3高射特科大隊の近距離地対空誘導弾を運用する部隊
・近距離地対空誘導弾による対空戦闘のほか、レーダーシステムを使用して対空情報の収集任務にもあたる


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[第3高射特科大隊高射中隊:81式短距離地対空誘導弾]
・師団高射特科大隊の高射中隊では、短距離地対空ミサイルを運用し展開地域の防空活動を担う
・機器類を搭載した大型トラックは丸目・4ワイパーの旧型車両が使用されている

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[第3偵察隊:73式小型トラック(隊長専用車仕様)]
[第3偵察隊:隊旗]
・第3偵察隊の隊長が乗車する部隊旗付きの車両。
・通信用の大型アンテナ2本と部隊旗が取り付けられている
・「第3偵察隊」だからといってドラゴンと戦うわけではない
(これについては後ほど解説します)

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[第3施設大隊本部:73式小型トラック]
・第3師団隷下の施設科部隊の車両

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 [第8普通科連隊第2中隊:高機動車]
・軽装甲機動車が配備されていない普通科中隊ではごく一般的な人員輸送車両
・重迫撃砲中隊などでは重迫撃砲牽引車のベース車両でもある

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[第8高射特科群第338高射中隊:73式大型トラック]
・高射特科群隷下の高射特科中隊に配属された大型トラック

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[第8普通科連隊第1中隊:73式大型トラック]
・普通科部隊向けの大型トラック
・荷台には補助椅子が設置されており物資だけでなく人員の輸送にも使用される

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[第10通信大隊第2通信中隊:73式中型トラック]
・第10師団隷下の通信科部隊の車両
・近年配備されている車両は高機動車のシャーシに73式中型トラックの車体を搭載したものが主流

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[自衛隊阪神病院:救急車]
・駐屯地業務隊や自衛隊病院に配備されている高規格救急車ないし2B救急車
・トヨタ「ハイメディック」をベースとし、駐屯地内での急病人搬送などが主な任務

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[第8普通科連隊第1中隊:高機動車]
・先ほど登場した高機動車と同じ部隊所属

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[第10通信大隊第2通信中隊:73式小型トラック]
・渋滞の列に並ぶ小型トラックの1台

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[第10通信大隊第1通信中隊:73式中型トラック]
・先ほどの中型トラックとは別中隊の車両

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[第8普通科連隊第3中隊:軽装甲機動車]
・普通科連隊のうち一部中隊では軽装甲機動車が配備され、高機動車では不足する部隊防御力をカバーしている

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[第8高射特科群第338高射中隊:73式大型トラック]
・高射特科群の隷下部隊に配備されている大型トラック

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[第8高射特科群第339高射中隊:73式小型トラック(緊急車両仕様)]
・小型トラックの中には緊急車両指定を受けた車両が含まれており、赤色灯・サイレンアンプが備えられている
・今は使っていないため赤色灯にカバーが掛けられている

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[第8普通科連隊本部:82式指揮通信車]
・第8普通科連隊の指揮を担う部隊の車両
・よく見ると自衛用の銃架(ここに89式小銃・MINIMI軽機関銃など携行火器を取り付ける)と防盾が付いたまま

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[中部方面警務隊第304保安警務中隊:73式小型トラック(パトカー仕様)]
・先ほどまで方面総監の乗用車を先導していた車両
・背後の車両たちは出口渋滞に巻き込まれた車両たち

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 [第8高射特科群第308高射搬送通信中隊:73式小型トラック(緊急車両仕様)]
・緊急車両仕様の小型トラック
・高射特科群や高射特科連隊に置かれている部隊で、高射特科部隊と司令部を結ぶ通信ルートの構築など通信科が担当する職務を担っている

次回で記念行事は最後となりますが、終わった後にはまだ「多数の部隊が集まった結果」が待ち構えています・・・

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【解説編】
[用語:「第3偵察隊」だからといってドラゴンと戦うわけではない]
実はこれ、「第6回」で個人装備品「パンツァーファウストⅢ」の解説文に含まれていた『フィクション作品で空飛ぶ目標に対して使用される』に関連した話である。
というのも、柳内たくみ氏のファンタジー小説「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」に登場する架空の部隊として「第3偵察隊(機甲科)」と同名の「第3偵察隊(異世界の深部偵察部隊)」が登場、作中では実際にドラゴンと交戦しておりドラゴンの腕をパンツァーファウストⅢで吹き飛ばす描写があるほか、異世界における現地政府とのパイプの形成にも関与している。

ちなみに、「現実の第3偵察隊」は
・第3師団隷下の偵察部隊で、偵察警戒車や偵察用2輪車を使用した隠密・威力偵察を専門とする部隊
・部隊規模は中隊規模(3個偵察小隊と1個電子偵察小隊で構成)で隊長は2等陸佐 
・所属駐屯地は千僧駐屯地
・管轄職種は「機甲科」

小説「ゲート」に登場する「第3偵察隊」は
・異世界に関する基本的な情報(資源・地理・産業・文化・現地要人との接触)の収集を担う「深部情報偵察隊」の1部隊
・部隊規模は小隊規模(合計6隊編成)で隊長は尉官・曹長などが充当
・現地(異世界)派遣部隊の一部を抽出し、拠点は現地に設営された駐屯地
・管轄職種は「普通科」が中心(実際、隊長*は第一空挺団や第1普通科連隊への在籍歴あり)

*:2020年は同作(アニメ版)とのコラボで隊長(伊丹2尉)役の声優が参加、アニメ中では上記の経歴が認められているほか、続編小説ではさらに「水陸機動団」隷下部隊の中隊長(1尉)に任官している描写がある。

などの違いがある。 

[部隊:自衛隊阪神病院]
自衛隊が所管する医療機関「自衛隊病院」のひとつであり、陸上自衛隊は方面隊ごとに各1箇所と九州に2日箇所の合計7病院・海上自衛隊は地方隊ごとに合計5病院・航空自衛隊は航空方面隊ごとに合計4病院(うち1病院は設置予定)と中央病院の合計17病院(うち1病院は設置予定)が置かれている。阪神病院は伊丹駐屯地に隣接する「川西駐屯地」に置かれており、駐屯地内には射撃訓練を行う屋内施設(久代訓練場)も併設されている。

[部隊:第10通信大隊] 
第10師団隷下の通信科部隊で、第10師団管内における無線・有線通信網の構築・維持、画像・映像処理を担当する。有事には野外通信システムを展開地域に設置し、他職種の部隊に併設されている通信部隊と師団の指揮統制部隊をつなぐ部隊としてその能力を発揮する。