こんばんは。

今日はNゲージなんですがマニアックネタ?、DCCのBEMF(Back-EMF)という機能の設定値強化についての話です。この機能について知ってはいたのですが、以前ちょっと設定を弄って効果が分からなかったのであまり深追いせず放ったらかしになっていました(笑)。が、今回設定値を思い切って弄ったら効果を感じることができました。

が、Blogで文章をズラズラ書いたところで効果をお伝えしきれない? と思ったので動画にしてみました。

 

↑画像をクリックいただくとYouTube動画が再生されます。

 

カメラ搭載車+ED75+客車10連(前回の動画でも出てきた24系夢空間車編成)がDCCの上記パラメータを変えて内回り本線を1周づつ、計3周します。動画の見どころは下り坂の走行かと。重量列車ではスピード調節をしないと自然加速してしまうのが通常と思いますが、1周目に比べてBEMF設定値を大きくUpした2,3週目では加速が抑えられているのがお分かりいただけるのでは? 抑速ブレーキのようなものですね。上り坂での効果はよくわからない..多少スリップがあったのかもしれません。

 

前面展望形式なので動画からはわかりませんが、こんな形で走っています。機関車とカメラ搭載車の順番が変わった以外は前回の動画と同じ..としたのは、前動画のYou Tubeに”Back-EMFが効いていないように見える”とのコメントをいただいたのが今回の発端だからです。

 

ただBEMF関連パラメータを変えてただ3周だけでは寂しいので、

・485系Tc300番台12連”はつかり”(KATO/TOMIX混成)

・ED75 1011(KATO)+荷物列車編成(KATO,TOMIX,MicroAce混成)

の2編成が友情出演?ですれ違います。この2編成もBEMF設定値Upテストをしています。坂を下りてくる加速感が以前の動画より抑えられているかと。写真の夢空間はカメラ搭載車編成の最後尾、その奥には先日ネタにした50系5000番台快速海峡編成が見えますが、今回これは止まったままで動きません。

 

動画では

① 従来のBEMF設定=デコーダーメーカーDefault設定プラスα程度=前回の動画と同じ設定

② ①よりBEMF設定値を大幅にUpした

③ BEMF最大値設定(おまけ?)

の3周です。

 

今までの動画撮影時は目視で走行中の速度調整を感覚的にやっていたのですが、今回それでは比較にならないので、

駅を出て最初の上り坂カーブまでに写真のポストイット印位置まで速度Upをしたらそのまま、駅手前ポイントに差し掛かりブレーキをかけるまで動かさない運転としました。BEMFの設定変更で最高速度なども変わってしまうようなのでここもパラメータを弄っていますから純粋な比較はできていませんが、2,3週目の下り坂抑速効果が出ているように思います。3周目の最大値設定では低速域での走行がぎくしゃくします。設定値を上げすぎなんでしょう。が、低速域以外は何ら問題なく走ります。

 

~~ここから先はかなりマニアックな話=青字部になります~~

(DCCに興味をお持ちでない方には何のこっちゃ?と思いますので、青字部はさらっと読み飛ばしていただいて、以下の黒字へ飛んでいただければと..)

BEMFですが、Digitrax社デコーダーマニュアル(KATOによる日本語版)によると、

”デコーダがスロットルから指示された速度とモーターの回転数との差をチェックして、常に一定の速度になるようにモーターの回転数を補正するもの”

と書かれています。Nゲージにモーター実回転数のDetect機能など付かないでしょうから、出力電力値あたりから回転数を推測しているのでしょう。

効果の程度はCV55~57で調整できます。

CV=コンフィギュレーションバリュー 設定できるパラメータの種類で最高速度、加速率といった基本的な値から今回のBEMFのような細かいところまで実に色々と調整が可能です。DCCの強みでもありますが、100種類近くあるCVの設定、どこが最適値?を割り出すのは至難の業と思います。

CV55=255に設定 のようになります。 

BEMFの設定方法はマニュアルには”最高速の20%程度で運転し、CV値を上げて行ってスピードが”ジャンプ”する直前の値にCV55を設定、同様に走りが”ノッキング”する直前の値にCV56を設定” とあります。

CV57は効果量で、1の位が本体、10の位が重連総括時と意味合いが分かれています。ただこれ16進数の話で私のようにKATOのDCS50Kでの入力は10進数入力なので換算が必要です。

例えば16進数[55]を入力しようと思ったら5×16+5=85を実際には入力することになります。

BEMF関連のCV値、メーカーのDefault設定値より少しづつ上げてゆくテストを以前やりましたが、全く効果がわからんなーと思ったので深追いせず放置していました。

が動画3周目、CV55~57全て255=最大値入力=極限の設定値でも20%速度ではほぼ問題なく走っているように見えます。発車直後と停車直前の低速域でノッキングが見られる程度です。

2週目はCV55,56が200前後、CV57が170です。(10進数)レイアウトや車両の条件によって異なると思うのでご参考まで..

 

今回は動画へコメントをいただいたので、絶対にBEMFを実感できる設定値はあるはずだ と、実は最初最大値に設定し、そこから値を下げていく という調整法でした。効果が分からない場合、マニュアル通りじゃないけどこういった調整法もあっていいんだなー と思った次第です。

とはいえ使っていたスピードテーブルが合わないらしくCV29=38or39に戻し、最高速度、中間速度などの簡易設定に戻しての運転、スピードテーブル設定も新しいのを考えなければならないようです。

~~ DCCマニアックな話終わり(笑) ~~

 

今回BEMFとはどんなものか?は初めてわかりましたが、どこが最適値?はまだつかみきれていないように思います。

BEMFに関するネット記事も検索させていただきましたが、皆さん難しいとのコメントが多いですね。デコーダの種類やモーターの特性によっても効果が異なり、場合によっては不具合になったりもするようです。

今回はKATOの最新3極モーター車を選んでの設定(485系のみ違うモーター車も繋がってます。これはまた別途。)保有車両のモーターもデコーダも種類は複数、この先苦労するのかも..と思っています。

 

また面白いけど手間のかかる仕事が増えてしまったのかもしれません、やることは尽きません(笑)。

 

しかし私的にはBEMFの効果を実感できたのは収穫でした。

YouTubeへコメントいただいた方、ありがとうございました。

 

DCCって決して安くはないし色々複雑だけど、その分実に細かいところまで楽しませてくれます。もう私的には鉄道模型運転に欠かせない存在になっています。

 

以上マニアックなDCCパラメータを中心とした動画ネタ、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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