10月25日はJR伯備線が全線開通した日(1928.10.25)ですが、今回は85年前に全線開通したJR高山本線について、軽くご紹介させていただきます。

本題のJR高山本線は1934年10月25日に全線開通しました。
高山本線は、岐阜駅から高山駅、猪谷駅を経て富山駅を結ぶ45駅225.8Kmの非電化路線です。

名古屋駅から特急「ひだ」で富山駅まで約4時間、岐阜駅から富山駅まで普通列車を乗り継ぎ、約6時間から8時間半(後者は富山駅初電利用)とJR飯田線(約7時間)に継ぐ乗り潰し甲斐のある路線です。
高山本線の特急「ひだ」キハ85
岐阜駅~猪谷駅間は、JR東海の管轄になっており、この区間はキハ25による運転を行っている
岐阜駅~下呂駅間はキハ75が担当
猪谷駅~富山駅間は、JR西日本の管轄でキハ120による運転となっている
全線開通するまでは、岐阜駅~飛騨小坂駅間の高山線と富山駅~小坂駅間を結ぶ飛越線に分かれていましたが、1934年10月25日に飛騨小坂駅坂上駅間 (57.8km) が開業した事で全線開通となりました。
その後1980年には全線225.8 kmの電化計画が決定し、18か所の変電所を設置するなど、全線を直流1500 Vで電化する計画で工事が進みました。

しかし全線を直流にするか美濃太田以北を交流にするかどうか、前者の場合交流電化である北陸本線の富山駅構内との交直セクション設置の問題などにより論争となり、沿線に420本の架線柱が設置された時点で工事が中断しました(この架線柱は通信専用線電柱に転用)
電化時には381系特急電車(特急やくもで写真代用)や475系の導入を計画していましたが、高山本線の需要減や国鉄の財政逼迫から1985年頃までに電化計画そのものを取りやめ、駅構内などの線路改良と高性能気動車の導入に転換しました。
475系が高山本線を走る姿を見てみたかったですね

電化計画が頓挫した高山本線は、2004年の台風(線路や鉄橋が流される被害)や2018年の西日本豪雨で土砂災害などの被害を受け、不通になるなど危機的状況を迎えた事もありましたが、幾多もの復旧作業を経て運転再開に至っています。

私は乗り鉄ではないので、ただの拷問でしかありませんが、いつか高山本線の乗り潰しもチャレンジしてみたいなと思います。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。


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