池上線には地下化された区間がいくつかあり、その区間の前後には切り通しがある。
そんな切り通しを電車が往く風景が、池上線の特異な眺めとなっている。 線路を地下化する理由の一つは、幹線道路と立体交差するためである。それともう一つは、谷と谷の間の台地をくぐり抜けるためである。
もっとも、幹線道路は大概尾根道だから、幹線道路との立体交差をすれば必然的に台地に上り下りしなくて済むようになる。
でも、やはり地下で台地をすり抜けてしまうのはもったいない気もする。
武蔵野台地の先端と、そこに刻まれたいくつもの谷を跨いでゆく池上線沿線の地形を、乗りながらにしてもっと感じ取りたいものである。
「
池上線・2018秋」
東急
7000系電車(7110F) 東急池上線長原駅~洗足池駅にて 2018.10.12