2019年台風19号・栃木県内の鉄道被害と東武日光線のバス代行について | マターリ日光線ヽ(´ー`)ノ

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JR日光線・東武日光線・鬼怒川線とその近辺の画像とか。
動画も公開してます。
http://www.youtube.com/user/mataaari25

東武日光線[静和駅]付近にて進められる復旧作業の様子です。

2019年10月16日撮影

 

10月12日より記録的な豪雨で各地へ被害をもたらした台風19号。

栃木県の鉄道においても大きな被害が出ることに。

 

台風が去り殆どの路線が運転再開となりましたが

10月17日現在、運転見合わせとなっている区間が残る事に。

 

・JR両毛線

・東武日光線・佐野線
 

各線で運休や運転見合わせ区間が発生しています。

 

 

※最新の運行情報を確認願います
・JR東日本 関東エリア
https://traininfo.jreast.co.jp/train_info/kanto.aspx
・東武鉄道
http://tra-rep.tobu.jp/index.html

 

復旧作業が続けられていますが、

特に栃木市や佐野市での河川氾濫・堤防決壊による被災が酷く、

JR両毛線や東武佐野線も大きな被害を受ける事に。

多くの線路や橋梁が被災し未だ運転再開ならずです。

 

今後の復旧見通しについては各社より発表されています。

 

・東武鉄道

台風19号の影響による主な被害状況および復旧状況の進捗状況について

http://www.tobu.co.jp/file/pdf/0b05f344b2050338a09a40729598321d/20191017-02.pdf?date=20191017161835

 

・JR東日本・高崎支社

【お知らせ】台風19号の影響に伴う運転計画について(17日17時45分発表) 

https://www.jreast.co.jp/takasaki/news/pdf/20191017-01info.pdf

 

 

 

 

・10月17日18時現在の運転見合わせ区間

 

【東武日光線】

・栗橋~栃木

・新鹿沼~下今市

 

※バスによる代行輸送を実施
9時~19時頃の運転
1時間に1~2台程度の予定

※振替輸送実施中
【振替区間】
■JR(山手線全線/埼京線 大崎~赤羽/宇都宮線 上野~宇都宮/日光線 全線)
■東京メトロ 全線
■都営線 全線

19日(土)始発より
栗橋~栃木 運転再開予定
特急列車も浅草~栃木(一部・新鹿沼)まで再開予定

 

 

【JR両毛線】
・栃木~小山
 16日始発より運転本数を減らして再開
・足利~岩舟
 20日に再開予定
・岩舟~栃木
 河川の堤防工事終了後、1か月程度見込み

 

※20日(日)より佐野~栃木で代行バス運行予定
※ふれあいバス(栃木市営バス)にて"岩舟"~"大平下"~"栃木"間の移動可能です。

 

・栃木駅⇔岩舟駅間の移動はふれあいバスをご利用ください - 栃木市

https://www.city.tochigi.lg.jp/soshiki/20/20202.html

 

 

東武鉄道発表による台風被害の様子です。

河川の増水と氾濫。

堤防の決壊などにより各所で砕石流出などの被害が。

東武佐野線については秋山川の増水で橋脚の安全が確認出来ない状態が続いている様です。

 

 

鹿沼市の中心街を流れる"黒川"

東武日光線[北鹿沼]-[板荷]間の黒川橋梁において築堤崩落の被害となりました。

10月13日撮影

 

数100m上流の堤防が決壊し氾濫。

濁流が黒川橋梁の築堤へと流れ込んだ様です。

 

 

東武日光線[新大平下]-[栃木]の砕石流出地点です。

濁流に押し流され田んぼへなだれ込んでいる土砂。

レールが宙を浮く程の流出でしたが復旧作業が進み大半が埋め戻されています。

10月16日撮影

 

 

東武日光線[静和駅]付近の砕石流出地点。

栃木市の中心街を流れる永野川と巴波川が氾濫。

JR両毛線の線路を洗い流した上に南下、

農業用水路などを伝い濁流が押し寄せた様です。

 

モーターカーが新たな砕石を運び込み作業員さんが突き固め作業を行っています。

こちらでは夜も作業が続けられていたそうです。

10月16日撮影

 

 

東武日光線[下今市駅]にて出発を待つ代行バスです。

10月16日撮影

 

東武日光線の運転見合わせ区間では代行バスの運行が行われています。

1時間に1~2本程度運行されており、

列車との接続を取るため時間が不定となっています。

 

 

東武日光線[新鹿沼駅]へ到着する代行バス車内より。

10月16日撮影

 

代行バスは新鹿沼と下今市を直通するバスと、

各駅に立ち寄る2系統で運行されていました。

 

乗車したのは直通のバスでしたが、

乗り換え時間を含めると移動には電車(各駅停車)の倍近い時間が掛かっています。

 

 

東武日光駅[栃木駅]南口で出発を待つ代行バスです。

臨時バス停には駅員さんや係員さんが常駐し案内を行っています。

代行バスを利用する上で少しでも不明な点がありましたら、ぜひ問い合わせを。

 

栃木駅~南栗橋駅の間でも直通と各駅に立ち寄る2系統で運行。

経路や混雑具合など道路事情に影響されるため時間が読みにくいのですが、

各駅に立ち寄るバスの場合、

1駅1区間辺り10分~20分は掛かりそうな感じでしょうか。

 

 

栃木市の南部には高い日照率を利用した二毛作が行われ、

ぶどう・梨・いちご等、果物・果樹の栽培も盛ん。

 

栃木県の農業被害は残念ながら

4年前、2015年9月の豪雨被害を超えるものとなりそうです。

 

色々と複雑な心境になってしまいますが

すでに出荷されている果物も多く、

大平下のぶどう、静和駅付近の梨など見かけたら是非味わってみてくださいませ。

 

 

大型ショッピング店も被災、

災害復旧時に頼りになるホームセンターなども閉店に追い込まれています。

 

東武日光線沿いを歩くと濁流が乾きホコリまみれ。

集積されたゴミの山が被害の大きさを物語っています。

 

 

被害を受けた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

痛々しい風景の中、
懸命に復旧作業にあたる方々は頼もしくもあるのですが、
泥や埃にまみれた中の作業、皆様の健康と安全を願ってやみません。

 

 

栃木県の国道・県道などの道路網はほぼ問題なく通行でき

復旧への道のりに障害がなさそうなのが幸いでしょうか。

 

奥日光や鬼怒川温泉、川治温泉や会津方面、

那須や塩原温泉といった観光地へ車でのアクセスも問題ない様です。

 

週末に開催されるイベントも多い秋の紅葉シーズン。

交通網が寸断される事は大きな痛手ですが、

観光地そのものに被害が無く通常である場所も多くあります。

 

この秋の観光シーズン、

是非お出かけ頂きたいのですが、

ちょっとだけ交通機関の最新情報を確認しつつ楽しんで下さると幸いです。