先回の投稿で、クハ76は西明石向きの偶数車を作ることとし、奇数車仕様のGMキットの側板を切り継いで、トイレを反対側の側面に移植することにしますと結論付けました。

 

鉄コレのクハ76偶数車を参考に、トイレ位置の変更方法を再確認しました。

 

手前の側板で、連結面寄りの窓2個が隣り合った箇所の左側の柱部分で切り離して反対側の側面に移植し、反対側の側面からはトイレ窓を含んで同じ長さで切り離した物を手前側の側面に接着すればOKと単純に考えていましたが、この方法ではトイレ窓がドア寄りになってしまいます。そこで、手前側の側面にある窓2個の内、ドア寄りの窓をプラ板で塞いでトイレ部分を構成し、反対側の側面には窓1個を追加で作ることに改めしました。

 

GMキットの客用ドア窓と戸袋窓は、中桟が入った初期の形状をしていますが、作ろうとしている時期の実車はHゴム化されており、Hゴム仕様に加工することにします。鉄コレのクハ76(300番台の全金属車)で戸袋窓の位置を確認しながら、ドア窓と戸袋窓の中桟を切り取ったのが手前側の側板です。

 

プレスドアでHゴム窓の鉄コレのモハ70と比較してみました。窓の四隅に丸みを追加しても、開口面積が広過ぎて雰囲気が異なります。

 

ずばり70系用プレスドアのパーツがありました。かなり以前(消費税が5%の時)に購入してストックしていたことを思い出しました。

 

 

元のドアの上に被せてみると、GM仕様に合わせてあり寸法もピタリです。この状態ではドアが側板と面一になってしまうので、元のドアを切り抜いてから、このパーツを嵌め込む作業が必要です。戸袋窓用のパーツも販売されていた時期もありましたが、手持ちはなく現在では販売されていませんので、プラ板を嵌め込んで小振りの窓を切り抜いて表現することにします。

 

クハ76の側板は、一枚板ですのでドアの切り抜きや戸袋窓の加工は容易です。一方、後方のモハ70は一体成形ボディなので、同じ作業をするにしても作業性が悪く手間が掛かります。この2両でプレスドアのパーツが12枚必要ですが、パーツは10枚構成で2枚不足です。なかなか思うように行きません。

 

GMキットの前面には、右側テールライトの左横にジャンパ栓受が2個あります。これは奇数車のみにあって偶数車にはなく、今回は不要ですから削り取ります。スカ色に塗り分ける線もモールドで表現されていますが、これも不要ですので忘れずに削り取ります。

 

あんなや・こんなやで、加工には時間が掛かりそうです。(続く)

 

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