2019初秋の北海道観光列車紀行⑥風っこそうや3号乗車記[その2] | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

今季だけの観光列車、風っこそうや3号は旭川を定刻通り発車しました。

 
 

 

 

発車するとすぐ「アルプスの牧場」のメロディで車内放送が流れました。
アルプスの牧場を聞くのは初めて。生で聞けて感動です。
 
窓が完全に取り払われているので入ってくる風が心地良いです。
 
 
新旭川を過ぎると右手に旭川運転所が見えてきました。
 
一番奥にはラッセルヘッドが大量に…
雪をめったに見ない地域に住んでいる私にとってラッセルヘッドがこんなにたくさん並んでいる光景は圧巻の一言です。
 
 
列車は永山で一旦運転停車します。
 
車掌さんの車内放送によると、この後右手にカムイミンタラこと大雪山連峰が見えるはずなのですが…
残念ながら見えません。
でも、雲の隙間から光のカーテンが差し込んでいてなんだか神々しさを感じます。
車内放送によるとカムイミンタラとはアイヌ語で「神々の遊ぶ庭」。
姿を見ることはできませんでしたが、なんとなくその意味がわかった気がします。
 
列車は比布に停車しました。
8分停車です。
 
帰りの4号で長時間停車するので駅舎は帰りにゆっくり見ます。
 
とりあえず風っこそうやの編成を撮ってから戻ります。
 
当駅で行き違いの上り322D旭川行きがやってきました。
 
322Dとほぼ同時に発車します。
 
 
比布を発車後、乗車証明書が配られました。
名寄のひまわりの中を風っこそうやが駆け抜けるデザインになっています。
記念になりますね♪
 
 
気がつくと、列車はエンジンの唸りを立てて、峠道を登っていました。
ここは宗谷本線の難所…塩狩峠です。
 
峠を登ると塩狩に停車。
2分停車です。
 
 
木々に隠れてわかりにくいですが、駅の裏側には塩狩峠記念館があります。
ここは1909年2月28日に実際に発生した列車分離事故を題材にした三浦綾子さんの小説「塩狩峠」に関する展示があるそうで。
停車時間がわずかだったため訪れることはできませんでしたが、いつか訪問してみたいです。
 
 
発車するとすぐ、「塩狩峠」と書かれた柱と列車分離事故で殉職した鉄道職員の方の顕彰碑が見えました。
 
峠を下り、列車は和寒町の中心部へと進んでいきます。
 
地元の方の歓迎を受けながら風っこそうやは和寒に到着しました。
なんとここで45分も停車します。
 
駅の外で歓迎イベントがあるそうなのでちょっと行ってみることにします。
 
とその前に…
 
なぜだか皆さんイベント会場ではなく近くのセイコーマートへ向かっているようなので行ってみました。
 
皆さんが買い求めていたもの…それがこちらのJR北海道わが街ご当地入場券。
北海道と青森県のJR北海道エリアの101の市町村と協力して発売された入場券で列車やご当地の風景の写真が使われており、価格も170円と手頃なことから人気を博していました(現在は発売終了)。
2019年9月30日をもって発売を終了するということからこの機会に買い求めようとする乗客でセイコーマートは賑わっていました。
 
このご当地入場券の存在、すっかり忘れていましたが知ってしまったからには集めたくなりますよね(笑)
 
入場券を手に入れた後はイベント会場の交流施設「ひだまり」に向かいます。
 
建物の前でなにやらイベントが行われていたので近づいてみます。
 
どうやら玉入れのようですが…
地元の方の話によると、和寒町は「競技玉入れ」の発祥の地であり、毎年「全日本玉入れ選手権」が行われているのだとか。
私は(運動に自信がないので)しませんでしたが、こうして風っこそうやの乗客の方向けに玉入れの体験を行っているんですね。
建物の中に入ってみます。
 
 
すぐ目についたのがヘッドマーク類(レプリカ)の展示。
左から団臨「塩狩峠号」「SL塩狩峠号」「塩狩峠さくらノロッコ号」。いずれも現在は運行されていない列車です。
さくらノロッコ号に関しては団臨として2014年頃までは運行していたようですが…
流氷ノロッコ号廃止と同様機関車不足で運行しなくなったのでしょうか…?
 
ノロッコ号は宗谷本線を走らなくなってしまいましたが、風っこを借りて再びトロッコ列車がやってきました。
できれば来年も走ってほしいんですけどね…
 
建物内で物産品を購入し、駅へと戻ります。
 
 
 
 
 
 
発車時刻までまだ時間があるので先程買った物産品(=おやつ)を食べることに。
 
 
こちらはご当地アイスの「ペポナッツアイスクリーム」。
 
ペポナッツとはかぼちゃの種のこと。
とはいえ、一般的な西洋かぼちゃとは異なる「ストライプペポ」という種を食べるための品種です。
 
 
先程の交流施設に食品サンプルが展示してありました(写真上のもの)。
普通のかぼちゃよりはハロウィンで使われるかぼちゃに似ていますね。
 
和寒町はかぼちゃの作付面積が日本一ということから、かぼちゃを町おこしに取り入れています。
ハロウィンイベントもあるそうですよ(毎年9月~10月)。
 
アイスの中身はこんな感じ。
優しい甘さでした…♪
 
 
長いようで短かった45分の停車時間もまもなく終わり。
列車は次の停車駅へ向け、発車します。
 
 
それでは、次回に続きます。