GM製の組立キットを切り継いで京阪神緩行線のクロハ69を先般作りました(→こちら)が、連結相手に特徴のある70系を加えることにしました。

 

今回もGM製の組立キットを使用して作ることにします。

京都~(大阪)~西明石間を走行していたクロハ69の連結位置は、4両編成の京都向き(奇数向き)先頭車でした。今回作ろうとする70系で、同区間で運用されていたのはクハ76とモハ70です。クハ76には、クロハ69と同じ京都向き(奇数向き)の車両と、反対に西明石向き(偶数向き)の車両がありましたが、後者のクロハ69とは反対向きに連結された車両にしたいと思います。

 

鉄道ピクトリアル2002年2月号に70系に関する特集が組まれ、詳しく解説されていましたので、これを参考にしました。

 

形式を問わず雑多に連結していた旧形国電ですが、クハ76では300番台の全金属車を除き、大別するとトイレの位置が異なる2種類の車両が存在しました。鉄コレの「国鉄70系中央東線4両セット」に含まれる2両のクハ76では、この2種類の作り分けがされています。

クハ76063(奇数車)で、運転台を右側にした時にトイレ(連結面側の単独窓部分)が見え、横須賀線で言うと東京方に連結される車両で、トイレは海側になります。

 

クハ76036(偶数車)で、運転台を左側にした時にトイレ(連結面側の単独窓部分)が見え、横須賀線で言うと久里浜方に連結される車両で、トイレはやはり海側になるように統一されています。

 

私が、京阪神緩行線の西明石向きのクハ76にしようとしているのは、後者の偶数車ということになります。鉄コレの偶数車と、GM製のクハ76組立キットを並べてトイレの位置を確認すると、反対側の側面にあります。従って、GMキットは奇数車のモデルと判明しました。結論として、西明石向きのクハ76にするには、側板を切り継いでトイレを反対側の側面に移植する必要があるということです。

 

次に、京阪神緩行線でクロハ69と共に使用されていた70系は、昭和35年から横須賀線に順次転属となりますが、この頃の70系の客用扉窓と戸袋窓はHゴム化されており、組立キットの当該窓はクハ76・モハ70とも旧タイプの形状をしていますので加工が必要です。

 

モハ70のHゴム化された戸袋窓は、この位置になります。(反対側も線対称の同位置)

 

GM製組立キットのモハ70です。屋根まで一体成形のボディで、パンタ脇にある踏板も成形されていますが、異様に高さがあって角材を積んだような形状をしています。

 

鉄コレの「国鉄70系中央西線4両セット」のモハ70078ですが、踏板の高さはこの位のイメージですので、組立キットはこの部分の加工も必要です。

 

 

 

クハ76300番台の全金属車では、トイレの位置関係が上記と異なります。奇数車・偶数車を問わず上記の奇数車と同じ位置になります。(鉄コレの「国鉄70系中央西線4両セット」のクハ76300)

 

旧型国電を組成するのも、なかなか骨が折れますね。(続く)

 

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