上部に前照灯を配置し、貫通扉を備えた3枚窓の車両、小田急顔と呼ばれるスタイルは、5000形の5270Fまで続きました。
小田急顔の歴史は長く、多くの形式が含まれますが、5000形の5063F以降が最終グループに分類されます。

5063Fは、9000形の登場後に製造された編成で、それまでの編成と比べ多くの点が変更されました。
多くは9000形で採用されたもので、5000形の車体や機器はそのままとして、細かい部分で改良が行われています。

具体的には、手すりの形状、側面を含めた表示装置の電動化、ラインデリアの採用と平天井化等です。
車内にも変化が見られ、9000形とほぼ同様の構成となっています。

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4両としては3編成のみの増備となりましたが、その後は側面まで9000形そっくりとなった6両が増備され、総勢23編成のグループとなりました。
整ったスタイルになったこれらの編成が、小田急顔の最終グループを構成しました。