ウグイス色になったボディを使用して、更新修繕を開始します。

 

左側3両が更新修繕の対象車両、右側3両が置き換え用としてウグイス色に塗り替えて準備した車両です。

 

真ん中に挟まれたサハ103は台車だけ転用し、残る破損ボディは廃車にしますので、部品取りを兼ねて解体作業を行いました。

屋根板を慎重に取り外し、窓ガラスを抜き出す段になって脆くなっていた両側面が一気に崩壊してしまいました。ところで、ボディの素材自体がウグイス色樹脂と、他の車両の黒色樹脂や灰色樹脂とは異なっています。また、屋根板は灰色樹脂ながらベンチレーターの素材は黒色樹脂の組合せであり、いったい何時頃の製品だったのでしょうか?

 

サハ103の解体後の構成品です。座席パーツとウエイト(真鍮製)は、元々の組立時に欠品でしたので自作したパーツで、オリジナルパーツの屋根板・窓ガラス・床板と共に保守部品として保管しておきます。崩壊したボディだけ廃車(破棄)します。

 

今回置き換えた3両で、左からモハ102/サハ103/モハ103(M)です。左端のモハ102の屋根板表面に付着していた接着剤は、溶剤では取れなかったので、ペーパーヤスリの#600で削り取ってから#1000で表面を整えましたが、再塗装は未処置です。中央のサハ103は、モハ102/103と共用ボディのため、側面には不要な冷却用空気の取込グリルが表現されていますので、塗替え前にルーターで削り取っておきました。右端のモハ103は動力車で、不調だった旧形動力ユニットを分解・清掃・給油してから装着しています。不調の原因は、車輪の汚れ・綿埃・集電板の汚れが複合していたようです。パンタグラフは、手持ちの線バネのPS16Aを装着しています。

 

手前側の車両が、ドア左の戸袋窓上方にある冷却用空気の取込グリルを削除したサハ103です。奥側はモハ102の同グリルを示します。

 

手前は別の更新修繕対象のモハ103(2箇所のドア付近にボディのひび割れあり)で、今回は置き換え用のボディが確保出来ていないため、簡易な更新修繕に留めます。元はGM製のモハ102冷房車とユニットを組んでいた車両でクーラーを増設してありますが、今回の修繕で他の車両が全て非冷房車となったので、これも非冷房の屋根板と交換することにしました。

 

そこで、今回編成から外れた後側のクモハ103の非冷房屋根板と交換することにします。この製品の屋根板は、先頭車も中間車も同一品で互換性がありますので交換可能です。クモハ103から移植した屋根板のパンタグラフは、板バネ式のPS16をだったので線バネ式のPS16Aに交換しておきました。

 

今回の更新修繕により編成から捻出された「クモハ103(M車)+GM製のモハ102」の2両は、冷房ユニットの予備車扱いにしましょう。

 

これで更新修繕が一段落したように見えますが、車番インレタがまだ未貼付です。手元にある車番インレタは白色文字で、ウグイス色の車体には黒色文字が必要ですので、入手後に改めて最後の仕上げをすることにします。

今回の置換用に塗り替えた3両ですが、薄暗くなった公園で塗装作業していたため、3両とも貫通路上部に塗り残しが生じていることに気が付きませんでした。なお、強風により粗くなった塗装面の改善も含め、ウグイス色を追加塗装してから車番インレタの貼付作業をすることにします。

 

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