前回は鶴町四丁目~なんばを結ぶルートのお話をしましたが、今回は同じ起終点でありながらも少し変わった経路で結ぶルートをご紹介することとします。
そう、2回目でチラッと記述したアノ系統です。



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【87】[千歳橋]なんば行き
日野自動車 ブルーリボンⅡ PJ-KV234L1
鶴町営業所所属 36-0827号車(2006年式)

鶴町営業所専属のルートの中では珍しく大正通をほとんど通らず、大正区西側の大浪通を通り千歳橋を渡る71号系統のサブルート的な系統です。
日中は30分に1本と決して少なくはなく、なんば~鶴町四丁目の所要時間が71号系統で34分なのに対して、87号系統は驚くなかれ32分!
しかも、終点鶴町四丁目バス停のすぐ北側には「鶴町四丁目北」というバス停があり、余計に速く感じます。

中津営業所と住吉営業所を除き、主要駅と車庫を結ぶ路線にはメインとなるルートとサブルートとがセットになっているケースがあります。
井高野の37号に対する93号、守口の34号に対する78号、酉島の56号に対する59号と43号、住之江の4号に対する3号、そして鶴町の71号に対する87号となっていますが、大体サブルートとなる系統は所要時間が長くなりがちです。
そういう意味でもこの87号系統、「優秀すぎるバイパス路線として」かなり異端な存在です。



Chitose
(千歳渡船の船の上から撮影)

この系統の特徴は何と言っても長大橋・千歳橋を渡るという点。
勿論橋の両端以外には信号がなく、バスはアクセル全開で橋を高速走行します。
以前にも紹介した72号系統と同様に、大きな橋を渡るという大きなアイデンティティがあることから、72号系統共々方向幕に経由バス停ではなく”経由する橋”が表記されています。
なお、なみはや大橋も千歳橋も自転車で渡れます(なみはや大橋の袂には渡船なんてものはありませんが)。




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【87】[千歳橋]鶴町四丁目行き
日野自動車 ブルーリボンⅡ PJ-KV234L1
鶴町営業所所属 36-0827号車(2006年式)

2014年までは108号系統と名乗っており、2003年の千歳橋開業前までは千歳橋が終点となっていました。
こんな中途半端な場所が終点になっていたのもかつて大浪通に市電が走っていた名残で、後付けのような形で71号系統のサブルートという属性が付加されました。





次回はそんな87号系統とも密接に関わってくる系統のご紹介でも・・・