2017年10月7日に、JR東日本107系100番台が「さよなら運転」を行い引退となりました。
107系を導入する前に、両毛線や日光線で使用していた165系(上写真左側)は、老朽化が激しかった上に乗降口が片側2ヶ所しかないため、ラッシュ時の乗降時間が掛かってしまうというデメリットがありました。
それらを改善するため、107系を1988年から1991年まで製造、165系を置き換えました。
107系0番台は1988年6月1日に営業運転を開始、100番台は1989年3月11日から営業運転を開始しています。
車体形状は105系に類似したもので、半自動式の両開き扉を片側3ヶ所に設置
105系
車内はロングシートで、クハ106形にトイレを設置
2両編成としたことで、2両から6両まで、幅広い編成を組めるようになりました
かつては日光線用の0番台と、高崎地区用の100番台の2種類が存在、100番台は0番台と異なり、砂撒装置・霜取パンタグラフが未搭載であることや、EF63形電気機関車による牽引・推進運転が可能な横軽対策が施工されていました。
EF63形電気機関車
製造コストダウンを図るため、165系から主電動機や台車などを流用したほか、訓練のためJR東日本の大井工場(現:東京総合車両センター)や新津車両所(現:総合車両製作所新津事業所)などで製造しました。
その後、主に日光線で活躍していた0番台は、2013年3月16日ダイヤ改正で、全車が京葉線のお下がりを改造した205系600番台(上写真)に置換えられ引退。
115系(上写真右側)と107系は高崎地区の顔だった
高崎地区で活躍していた100番台は211系(上写真)によって置き換えられ、2年前の10月7日のさよなら運転を以って引退となりました。
高崎地区の各駅には107系を惜しむ旗が掲げられた
さよなら運転前から特製ステッカーを貼り付けて運転していた
高崎地区を共に駆け抜けた115系は、2018年3月21日に「さよなら運転」を行い引退、JR東日本管内で走る115系は新潟地区のみに
211系に統一され手でドアを開ける車両は撤退
JR東日本で引退した107系100番台は、高崎駅で接続する上信電鉄へ6編成12両を譲渡
ワンマン運転に対応した機器の設置や車内案内表示機(液晶ディスプレイ)の設置など転用改造を行い、2019年3月10日から再び高崎の地で上信電鉄700形として再出発しました。
今日の日付にちなんで引退した107系を高崎でまた見られるのは嬉しい限りです。

上信電鉄で長く活躍して欲しいと願います。

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