「お召し列車」が走る。
これだけで、出撃する理由としては十分だった。
しかも、走るのは地元の常磐線。お立ち台へのアプローチも容易ではないか。
これはもう、アクションを起こすには待ったなし。
念には念を入れて、前日の夕刻に現地入りした。
幸い、近くにクルマを止められるスペースがあった。
場所取りをしたあとは、至近に駐車して車中泊。
夜明け前の午前4時過ぎにクルマを少し離れた場所へ動かし、あとは同業者とそのときを待った。
9時過ぎには茨城県警察のお巡りさんも現地に姿を見せ、通過するまで警備に当たっていた。
お疲れ様です。
「お召し列車」の通過直前、ヘリコプターが上空に現れ、現場が一気に緊張感に包まれた。
前日の夕刻から何度も練習してきたシャッターの切り位置。
ウォーミングアップはもう十分済ませた。
あとはいつものようにシャッターを切るだけだ。
常磐線の午前の下りは、光線状態が芳しくない。
今回の撮影地は薄曇りであることを期待して決めたものの、いざ「お召し列車」が通過するときには願ってもいない晴れ模様。
それでも、二本の日ノ丸と菊の紋章を前面に掲げたE655系を収めることができたのは大いに満足である。
撮り鉄界隈では「生きているうちに一度は撮りたい」と言われている「お召し列車」。
準備に時間を費やした甲斐もあり、満足のいく結果と言えよう。
【写真】
190928 OLYMPUS E-5+ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm SWD 1/800 F8.0 ISO200 AWB を編集及びリサイズ
お召9001M。E655系「和」+E655-1。