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先週の記事でも触れましたが、とてつもなくしんどい日々は継続中です。
ところで「とてつもない」の「とてつ」って何なんでしょう。
まさか都営鉄道の事ではないと思いつつ、調べてみると「途轍」と書くそうで、「途」は道、「轍」はわだちの事で、道筋のこと、転じて物事の道理、筋道のことを指すとの事。
とてつもなく、とは「道理を超えた」とか「筋道を外れた」という状況の事を指すそうです。
と、こんな要らんことを考えたくなるほど、今の状況を少しでも忘れたいと思う日々です。
本日ご紹介したいBトレインショーティーは、すべてを忘れて旅を楽しみたい方にうってつけのこちらの車両でございます。
国鉄/JR東海 14系客車 700番台 ユーロライナー色 (ユーロピア)です。
国鉄末期に登場したジョイフルトレイン「サロンエクスプレス東京」「サロンカーなにわ」に続いて1985年に登場したのが「ユーロライナー」です。
本来は12系客車を改造した、展望室を含む編成が「ユーロライナー」なのですが、そのユーロライナーと併結するため、普通車のスハフ14形1両、オハ14形4両、オハフ15形1両がシートピッチの拡大改造の上、同様の塗装を施して登場しました。
「ユーロピア」と呼ばれていたいそうです。
どっちかと言えばユーロライナーをBトレ化していただきたかったのですが、14系の客車と金型を共有して色だけ変えて商品化するという効率優先でこういうラインナップになってしまったと推察いたします。
ほんまものの12系ユーロライナーをNゲージから切り継ぎでBトレ化しておられる方がいらっしゃいます。展望車も綺麗に再現されていて、とても素晴らしい出来で見とれてしまいます。ぜひこちらのリンクをご覧になってください。
JR化後はJR東海に籍を置き、団体列車や臨時列車に用いられ、単独または「ユーロライナー」と併結して団体列車や「シュプール号」など臨時列車に用いられました。
大量輸送だとか速達性だとかというものとは別個の、純粋に「乗ることそのもの」を楽しむ車両だったのですが、その後JR東海からはジョイフルトレインはおろか、客車列車すらも淘汰されてしまい、現存しなくなってしまいました。
このユーロピア化した14系客車の内、スハフ14 5はJR四国に譲渡されました。
その後改修前の塗装(いわゆる国鉄色)に復元され、2016年に東武鉄道へ再譲渡され、「SL大樹」に使用されているそうで、輪廻転生ではないですが、いろんなドラマを感じます。
東海地区のジョイフルトレインの祖として生まれたユーロライナーの塗色を纏った14系客車を眺めながら、客車列車がまだ華やかだった頃を懐かしんでみたいと思います。
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