どうもパウエルです。
今回紹介したい列車は九州の福岡県を走る西日本鉄道が今年の春にデビューさせた
THE RAIL KICHEN CHIKUGO
昨今の鉄道業界でブームとなっている「レストラン列車」
数多ある列車の中でもこちらの列車は一線を画すそんな気がしました。
ということで紹介していきたいと思います!
が...僕自身まだブランチコースしか乗車したことがありません。
なので魅力を全ては伝えきれないと思いますがぜひ乗ってみてください。
どんな列車なの?
兎にも角にもまずはどんな列車なのかを簡単に説明しようと思います。
THE RAIL KITCHE CHIKUGO(以下“レールキッチン”と表記)は...
2019/3/23にデビューをしました。
つまりまだデビューしたてのできたてほやほやの観光列車です!
とは言っても新造車両ではなく6050形という既存の通勤車両の改造です。
車両自体は古い(?)ですが内外装は一新されていますからかなり綺麗です。
列車は3両編成で構成され両端の1・3号車は客室、2号車は調理スペースとなるキッチンになっています。
一応2号車にも8名分の座席は配されています。
なので中間車両で調理し各号車へと配膳していく流れになります。
コース設定は?
コースは3コースが現在設定されています。
・ブランチの旅(福岡天神 9:51発→太宰府 10:31着) ¥3,000
・ランチの旅 (福岡天神 11:50発→大牟田 14:14着) ¥8,000
・ディナーの旅(大牟田 16:40発→福岡天神 19:13着) ¥8,000
※すべて土日ダイヤで記載しています。金曜は異なる時間のコースがあります。
値段は全体的に見てもレストラン列車の中ではリーズナブルな方に部類されますので割と手が出しやすいかなと思います。
予約方法は?
レールキッチンの予約は全コースがネットからとなっています。
予約開始は運行日の3ヶ月前の1日。
申し込み締め切りは一週間前(7日前)の17時です。
ただし、ブランチの旅だけは空席がある場合当日の朝8:00から福岡天神駅のチケットカウンターにて販売してくれます。
予約フォーム→ https://reserve.railkitchen.jp
内装は?
さて内装ですが、これが僕が一番魅力的に感じた理由でもあります。
乗客が乗車時間の大半を過ごす客室部分ですが...こんな感じ。
端的に言って...イイ!!
多くの観光列車は
“食事”と“車窓”
この二つをメインとしています。
しかしこのレールキッチンは車窓という要素を捨てるとは言わないまでもメインとしてはいないわけです。
列車コンセプトは“ちょっと特別で、でも誰かの家に招かれたように落ち着く、そんな場所。”
そのコンセプト通り今までの観光列車になない家のリビングにいるかのようなそんな内装にしているわけです。
窓にも格子があり外を見るといった座席配置や内装にはなっていないわけです。
というのも西日本鉄道は福岡県内を走る鉄道会社。
実際に乗っていて思いましたが基本的に住宅地を走っていてお世辞にも車窓が綺麗なんで路線ではないわけです。
(西鉄沿線の人ごめんなさい。)
そういった意味では車窓という要素を重視せずに家のような落ち着きというコンセプトにして落ち着く内装作りに特化のは戦略としては賢いなと思いました。
なので車両の椅子やテーブルなどもそういったコンセプトのもとに大川家具という家具を扱う会社から特別チームが構成されて調達・製造がされています。
列車のドアも窓がなくいかにも“電車のドア”という感じがありません。
またドア前のスペースには大きめのテーブルと植物が置かれ車内のインテリアに花を添えています。
無論今までの観光列車同様に地域との結びつきも重視していますから素材などには沿線地域の素材を取り入れています。
その一例として客室の天井は福岡県八女市の竹を使用した竹編みの天井になっています。
客室内装はこんな感じですが...このレールキッチンの内装の魅力はもう一つ!
それが2号車キッチンに設けられているこちらの“釜”
レストラン列車の料理には主に2種類の調理方法があります。
一つが
・外部で調理されたものを積み込みそれを盛り付けなどを車内でして提供する方法
例としてあげると、JR四国の「四国まんなか千年ものがたり」やJR東日本の「フルーティア」などがこれにあたります。
まぁざっくりと言ってしまうと調理スペースを持たない列車は全てこれになります。
もう一つが
・車内で調理をしてできたてを提供する方法
こちらの例は西武鉄道の「52席の至福」や今紹介している「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」がこれにあたります。
先の例え方で行くと厨房や調理スペースがあるのがこれになります。
無論こちらの列車も材料だけ積み込んで1から調理ではなく大方できているものを厨房で一手間加えてから提供しているわけです。なのでまぁ調理済みのものを出しているのとそこまで大差があるかと言われてしまうと微妙ですねw
↓レールキッチンの厨房はこんな感じ
ただこの2タイプで大きく異なる点は...
「調理風景をひとつのアミューズメントとして取り入れている」
そこに僕は大きな差があると思っています。
ただ席で待つだけでなく実際に調理しているのをキッチンへ見に行くのってなんかワクワクしません?
その中でもこのレールキッチンにはオーブン釜が二つもあるわけですからもうインパクトは絶大!
僕はまだ乗っていませんがランチコースやディナーコースではこの釜で焼き上げたピザが提供されるわけですから他の観光列車にはない一つの大きな魅力です。
最後に内装のなかでも水回りを...
お手洗いは1号車と3号車の車端部にそれぞれ1箇所ずつあります。
写真は撮り忘れてしまいましたので次回乗車時にでもw
また洗面台の身もありましてこちらは2号車の車端部にこじんまりとw
こちらもシンプルなスタイルにまとめられています。
ブランチの旅 〜乗車ルポ〜
長くなりましたが、いよいよ本題。
僕が8月にブランチの旅に乗車してきた際どんな感じだったかを紹介していこうと思います。
まずは始発駅である福岡天神駅へ。
乗客にはあらかじめ切符となる“乗車票”がメールで送られきます。
ですので切符や紙は持たずにスマホ一つで車内に入ることができます。非常に楽でイイですねw
改札内に入るとレールキッチンは3番のりばに停車しています。
しかし乗るのは3番線ではなく降車専用ホームから。一般列車の乗客が間違って乗らないための対策ですねw
車止め付近には大きなモニターがありそこにレールキッチンの案内が映し出されていました。
ドアの横(もしくは車内)にはスタッフの方が待機しています。
こちらのスタッフに名前を伝えると自分の座席まで案内をしてくれます。
僕はこの日知人と二人でしたのでこちらの二人席まで誘導されました。
テーブルにはすでにテーブルマット等がセット済み。
またお土産(?)のお茶菓子もありました。
発車時にはホームから駅員さんがレールキッチンの旗を振ってお見送りをしてくれます。
発車後、順次座席に料理が届けられます。
ブランチコースの料理はシンプルというか少なくホットドッグ(乗車時は ゆずドッグでした)とホットコーヒーの2品。
まぁ料金と乗車時間から見れば妥当ですねw
ホットコーヒーですが写真右上のタンブラーに入れられているわけですが、このタンブラーは乗車後記念に持って帰ることができます!
車内販売でも取り扱っている商品ですのでブランチの旅以外で乗車しても購入することは可能です。
ちなみにお値段は¥1,300
ブランチの旅が¥3,000ですから料金のおよそ半分がタンブラー代。
それに食事と乗車券が含まれていると考えると...かなりお得なプランだと思います♪
ブランチの旅は乗車時間40分ほどですから料理が来て食べ終わる頃にはちょうど終点に差し掛かっている頃です。
食事が終わる頃を見計らって車掌さんが各座席を巡回して記念乗車証を配ってくれます!
ちなみにこちらも昔懐かしい鋏を車掌さんが持っていて自分で記念乗車証に入鋏することもできます。
またこれとほぼ同じようなタイミングでアテンダントさんも巡回してグッズの車内販売をしてくれます。
こうしてあっという間の40分が過ぎ去り列車は終点の大宰府駅に到着です。
ちなみに到着前に車掌さんから大宰府駅で改札外に出るための出場票を配ってくれますのでそれを改札口で駅員さんに渡してブランチの旅は終了です。
最後に
長くなりましたが西鉄の新たな観光列車“THE RAIL KITCHEN CHIKUGO”
おしゃれでリーズナブルで魅力ある列車と感じましたのでぜひ皆さんも九州の福岡に行く際はぜひ乗ってみてください♪
HP→ https://www.railkitchen.jp/top/#01
それではご覧いただきありがとうございました。