テツの箱をつくる人の徒然

「電車小像の鉄道日記」を放ったらかして1年。ブログ、再開しました。

夏の北海道満喫旅行 ⑤

ノロッコ号に乗って、旭川にやってきました。

旅は3日目を迎えます。この日はレンタカーを借りて行動しました。

レンタカーは「Peachきた北海道フリーパス」の特典で、補償込・給油不要で¥5,000/24h。

どうしても走行距離が長くなりがちな北海道で、給油不要は強すぎます。

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本当に青い!

まず初めにやってきたのは、美瑛にあり「青い池」。

Mac OSの壁紙に採用されて話題になった頃から写真などは見たことがありましたが、

言うても写真は編集してるだけで、実際どうなん?と、正直思っていました。

・・・青いんですよ。本当に。

むしろ写真に撮ろうとするとその青みをうまく表現できなくて、

これは自分の目で見ないと伝わらない美しさだと感じました。

青さだけでなく、立ち枯れたカラマツが、またいい雰囲気を醸しているんですよね。

 

美瑛駅からバスも出ているようですが、駐車場から池までがビビるほど近いので、

レンタカーなど、車を使えるとかなりアクセスしやすい観光地だと思います。

朝イチ到着を目指して9時半には着きましたが、この時間はがっつり逆光になります。

見やすい時間は午後のようですね。

 

 

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石造りの趣ある駅舎。

続いて、富良野線の美瑛駅へとやってきました。

前日にノロッコ号でも通った駅ですが、この素敵な駅舎を見たくて再訪問。

使われている石は美瑛周辺で採掘されていたものなのだそうで、まさしく街の玄関口にふさわしい佇まいです。

ちなみに、訪れたこの日(9月1日)はちょうど富良野線開業120周年の記念日だったようで、駅入り口付近に小さくですが、記念日を祝う旗が出ていました。

 

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踏切と、夏の空。

駅近くの「道の駅 びえい『丘のくら』」を軽く覗きに行くと、駐車場近くの踏切が鳴り始めました。

慌てて撮影した割には、気に入った感じに撮ることができました。

小道と、遮断機のない踏切、そして青空。良い雰囲気です。

 

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街角に突如現れる、謎の白い客車・・・

時系列が少し前後するのですが、青い池から美瑛駅へと向かう途中、

明らかに旧型客車であろう白い車両が置かれているのに気がつきました。

ちょうど相方に運転を任せて、私は助手席にいたおかげで、車から撮影することができました。

調べてみたところ、この車体の形式はスヤ52-2で、保健車という国鉄職員の健康診断等を行う設備を有した事業用車だったようです。

もともとは1950年にスロ51-8として登場し、のちに北海道向け装備を持った車両としてスロ52-4に改番、1969年にスヤ52-2に改造され、最後は国鉄民営化直前の1986年に廃車という経歴だったようです。

 

ここ美瑛では「蜂の宿」というライダーハウスの居酒屋として活躍していたようで、どうも界隈では有名なところだったのだとか。

しかし、残念なことに、今年6月に閉鎖されてしまったそうです。

管理人の方のブログやツイッターなどを拝見させていただきましたが、切なくも前向きなことを書かれていて、

私はバイクにこそ乗りませんが、旅っていいよな、人との交流って楽しいんだよな、そんな気持ちを再確認しました。

今後の復興と活躍を心から応援する次第です。

 

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谷間にそびえる巨大な存在。

美瑛から旭川方面へと戻る道すがら、少し遠回りして、忠別ダムに立ち寄りました。

しばらく前からダムにはまっている私なのですが、鉄道だけにとどまらず、相方を連れ回す始末。呆れられ要素は増えるばかりです。

重力式コンクリートダムロックフィルダムの複合型(コンバインダム)である忠別ダムは、このタイプのダムとしては全国で2番目に堤高を誇り、小高い山と山の間にどっしりと構える姿は、少々恐怖心すら煽ります。

管理センターでダムカードもしっかりいただいて、私はルンルンです。

 

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お昼ご飯はスープカレー

旭川の近くまで戻ってきて、お昼ご飯。

「オアシス」というスープカレー屋さんに行きました。

相方と昼食を何にするか相談する間に「スープカレー気になるね」となったのですが、

正直私はスープカレーにいい思い出がない(修学旅行で北海道に来た際食べたスープカレーがイマイチだった)ので、気になりつつも若干消極的。

でも、これは行ってよかった。スープカレーへのイメージがまるっと変わりました。

なんだこれは、もっと欲しい!と思うほど美味しいスパイスの効いたスープはもちろん、素揚げされた野菜たちや、ごろっと入った角煮も絶品。

なるほどなぁ、やっぱり美味しいものを食べてこそなんだよなぁ。

「イマイチだった」記憶はあくまでイマイチなものを食べたからであって、それで否定的になるのではなく、美味しいものを探し求めるべきなのだと教訓を得ました。

ごちそうさまでした。

 

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ここは外せない。

美味しいスープカレーに舌鼓を打って満足したあとは、再び旭川の市街地から離れる方向に進路をとり、誰もが知る超有名どころ、旭山動物園にやってまいりました。

9月になって小・中・高等学校は夏休みが明けたこともあり、さらに平日であったこの日はさすがに人もまばら。

ゆったり動物たちを見て回ります。

 

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もぐもぐタイム」は大人気。

到着して早々、ホッキョクグマの「もぐもぐタイム」が始まりました。

人がまばらとは言ったものの、さすがの人気パフォーマンスで、2部制にしたうえで、待機列後方では入場できないかもしれないと案内されるほどの集客具合でした。

我々は幸い、滑り込みセーフでしっかり見学することができました。

どっしりとしたカラダのホッキョクグマが、すいーっと水場を行ったり来たりしている姿は、クマらしい怖さもありながら、やはり見てて微笑ましく、楽しい時間でした。

 

 

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立派な角、大柄な身体。かっこいい。

旭山動物園は行動展示という、動物の行動や生活を見せることを主眼に置いたスタイルが国内外から注目されているようなのですが、

人間側と切り離されすぎていない空間づくりであったり、より近く、様々な視点から彼らを観察できるように工夫された「見せ方」は非常に興味深いものでした。

近すぎて、糞に注意!という場所がかなり多い印象も抱きました。面白い。

 

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羊が「いただきます」と紹介される、さすがは北海道。

ヒツジの飼育舎もありました。

「いただきますパネル」と称して部位や食べ方を紹介するプレートが掲示されていて、一口に羊肉と言っても、定番のジンギスカンのみならず、こんなにも色々な食べ方がなされているのだなと、とても勉強になります。

「今日はこのエサ全然食べないのね」などと飼育員さんとお喋りする奥様や、

「ニンジンをたくさんいただいたんですよ〜」とブタたちのエサを持って来てくれる人がいたことが紹介されたりと、

旭山動物園の動物たちが地域の方々にもとても愛されていることもよくわかりました。

 

 

そんな旭山動物園も心ゆくまで楽しんで、ぼちぼち車を返す時間です。

西日が眩しくなって来た道を旭川駅へと走り、無事に北海道ドライブを終えました。

この日はこのあとしばし列車に乗って、この日の宿泊地へと向かいます。

続きます。