今回は、滋賀県を走る第三セクター鉄道の信楽高原鐡道に乗車します。
信楽といえば、やっぱり信楽焼が有名です。そういえば、うちのおばあちゃんの家には信楽焼のたぬきの置物が玄関先にありました(たしか滋賀に親戚がいたとかいうことで)。
実際に信楽高原鐡道に乗車してきましたが、たぬきとは切っても切れない関係のようでした。
信楽焼といえば、たぬきだよね
八相縁起っていう御利益があるんだって
忍者ラッピングのSHINOBI-TRAINに乗車
信楽高原鐡道は、貴生川駅~信楽駅をつなぐ14.7kmの比較的短い路線です。貴生川駅はJR草津線および近江鉄道線と接続しています。
信楽高原鐡道の乗り場は、JR草津線のホームの片側を利用しています。
ホーム上に無造作に機械が置いてるんだけど
あれでJRから乗りかえのときにICカードの精算をするんだね
今回乗車するSHINOBI-TRAINが入線してきました。正面に「忍」の一文字が入って、外国人観光客にも受けそうなデザインです。
側面には、デカデカと忍者が描かれています。ジャパニーズ・ニンジャの見参です。なかなかインパクトありますね。
車内はそんなに変わりばえしないですが、ヘッドカバーは忍者とたぬきです。
ニンニン
タヌッタヌッ
たぬきってそんな鳴きかたしないんじゃ・・・
高原鉄道は勾配をぐんぐん上る
貴生川駅を出発して、次の紫香楽宮跡駅までの間が駅間が最も長くて9.6kmもあります。路線全体の3分の2程度を一気に移動します。
貴生川駅を出発して程なくすると、牛飼地区の田んぼアートが見えてきます。このときはイナズマロックフェスとのコラボでした。
紫香楽宮跡駅までは、勾配を上り続けてどんどんと高度を上げていきます。車窓からは街を見降ろすようになってきます。高原鉄道は名ばかりではありません。
途中駅の見どころ
途中の駅の名前は変わったところも多く、紫香楽宮跡、雲井、勅使など古代の朝廷を想起させるような歴史を感じるネーミングです。また、たぬきの置物が当たり前のように立っています。
紫香楽宮っていう奈良時代の都があったんだね
雲井は天皇のいる宮中、勅使は天皇の使者のことだって
雲井駅から勅使駅の間では、間近に神社が見えてきます。この場所は神社の境内の中を線路が走っているらしいです。外からは神社と列車という不思議な取り合わせが見られると思います。
そして、玉桂寺前駅に停車中には、大きな吊り橋が見えてきました。これで線路と川を渡って対岸へと行けるみたいです。
吊り橋を渡ると玉桂寺に着くみたい
アクロバティック参拝だね
未来へ走る鉄道 信楽高原鐡道
かつて列車衝突事故や台風による橋脚流失など危機に瀕しましたが、信楽高原鉄道は復活を遂げてきました。
信楽駅に到着!たぬき多すぎ
信楽高原鐡道の終点、信楽駅に到着です。大小のたぬきがお出迎えです。でも、これはまだ序の口です。
向かい側の使われていないホームを見れば右から左までたぬき。たぬき一同、お待ち申し上げておりましたと言わんばかりに勢ぞろいしています。
たぬきの世界に迷い込んでしまったね
忍者のコスプレしてるたぬきもいる
駅舎に入ろうとすると、改札の手前に虹色たぬき。7色のカラフルたぬきと、笠がレインボーになっているたぬきがお出迎えです。よくみるとウインクしているやつもいます。
駅舎に掲げられた駅名も信楽焼で作られているのでしょうか、いい味が出ています。そして、そのわきにたたずむたぬきも、とぼけたような表情ながらどこか愛嬌があって、いい味が出ています。
そして一番目を引くのが駅前のこの巨大たぬき。デカすぎます。思わず見上げます。季節に応じて衣装替えもしているらしく、今回はお盆だったので浴衣を着ています。
高さ約5メートルだって。でっけぇー
ちゃっかり公衆電話も置いてるんだよ
駅前を歩いてもたぬき、たぬき
すぐに帰るのももったいないので、折り返しの列車を一本見送って、駅前をぶらぶら歩いてみます。
やっぱり焼き物屋さんが多くて、店頭にたぬきがならんでいます。こちらは七福神withたぬきで、ご利益のシナジー効果を狙う感じですかね。
市の公的な施設も、たぬきが欠かせません。
就労相談?たぬきがやるのかな?
どんぐりを集めてくるだけの簡単なお仕事です、ってそんなわけあるかい
川にかかる橋のイラストも、たぬきです。ゴルフ場ですね。プレイヤーがたぬきなら、キャディーもたぬき。なんだか平和だなあ。
真夏のうだるような暑さに参って、早々に信楽駅に戻ってきました。信楽高原鐡道のグッズはもちろんのこと、信楽焼のお土産屋さんもあります。
しかし、信楽駅のたぬきの多さには驚きました。今回紹介できたたぬき達も、ほんの一部にすぎないと思います。たぬきに会いたくなったときは、また乗りに来ます。