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途中下車して岬を訪問しよう! 最果て感を味わうには何といっても岬です! ~汽車旅+ちょい観光のススメ~

竜飛崎から眺める津軽海峡 汽車旅
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全国を鉄道で旅していると訪れたくなるのが「岬」です。岬から眺める海の絶景はもちろんのこと、その地方の端っこにあるため、最果ての地までやってきたという感慨にふけることもできます。この記事では、海岸線や海に近いところを走る路線に乗車した時に訪れたい「岬」を紹介します。

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途中下車して岬を訪問しよう!

なぜ岬訪問なのか? 一言で言えば、最果てまで旅してやってきたという満足感(?)に浸れるのが理由でしょうか。それに、旅好きな人ならそうだと思うのですが、「日本最北端」とか「本州最北端」とか、そういう響きに弱いのですよね(笑) 稚内まで鉄道でやってきたら、やはり宗谷岬まで足を延ばしたくなりますよね。

以下では、これまでの汽車旅で訪れたことのある岬を紹介します。少し選択が偏っていたり、「ちょい観光」とは言えないほどアクセスに時間がかかるところも含まれますが、ご容赦ください。

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宗谷岬(宗谷本線 稚内駅からバスで約50分)

日本最北端「宗谷岬」

日本最北端「宗谷岬」

まず紹介したいのは、日本最北端の宗谷岬です。JR北海道の宗谷本線(旭川~稚内)の終点、稚内駅から路線バスでアクセスできます。天気が良ければ、彼方にサハリンの島影を見ることもできます。

北海道らしい風景が続く宗谷本線沿線

北海道らしい風景が続く宗谷本線沿線

鉄道で稚内まで行こうとすると、札幌駅から特急「宗谷」で5時間をかけて行くことになります。北の都からさらに特急で5時間もかかるということで、最果て感を味わうことができます。

宗谷本線の車窓も必見です。北海道らしい広大な畑や牧草地が広がる風景から、荒涼とした最果てを感じられる車窓まで、飛行機で一気に稚内まで行ってしまうと味わえない旅情があります。

【宗谷本線 乗車記】広大な牧場と原野、雄大な天塩川の流れが車窓を彩る北海道らしい路線! 途中下車しての観光もおすすめ!
北海道の北部、旭川と稚内を結ぶ宗谷本線。特急が走るものの、「長大ローカル線」の様相を呈しています。それでも、北海道らしい原野や、大規模な牧場が点在する雄大な車窓は、本州ではなかなか見られません。中盤の天塩川の車窓も素晴らしく、鉄道好きなら一...

路線バスの時間があわない場合は、稚内駅でレンタカーを借りるのもよいでしょう。2020年8月に訪問したときには、稚内駅前でレンタカーを借りて、宗谷岬やノシャップ岬、サロベツ湿原などを巡りました。

【稚内・宗谷岬 旅行記】レンタカーで1日観光! 最果て感と北海道のスケールを満喫する観光コースを紹介!
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稚内駅から宗谷岬へは、宗谷バスの路線バスが運行しています。本数が少ないのでご注意ください。時刻表は、宗谷バスのWebサイトで確認することができます。

宗谷岬へ行くには | 宗谷バス株式会社
宗谷岬へ行くには稚内駅前ターミナル発の「天北宗谷岬線」をご利用ください。当ページでは稚内駅前バスターミナルとバス停「宗谷岬」の時刻表、運行路線図、稚内駅前ターミナル⇔バス停「宗谷岬」間の運賃について掲載しています。
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納沙布岬(根室本線 根室駅からバスで約45分)

本土最東端の「納沙布岬」

本土最東端の「納沙布岬」

納沙布岬は、根室本線の終点、根室駅からバスでアクセスできます。日本の(離島を除く)本土最東端です。北方領土を間近に望む岬で、わずか4キロ弱先には、歯舞群島の島々の一つ、貝殻島が見えます。本当に目と鼻の先という感じです。北方領土の問題を考えさせられると思います。

厚岸湖の内側に別寒辺牛湿原が広がる荒涼とした風景

厚岸湖の内側に別寒辺牛湿原が広がる荒涼とした風景

最果て感を味わうという意味では、花咲線(根室本線の釧路~根室)もおすすめです。荒涼とした車窓が続き、北海道の路線の中でも、最果て感を強く感じられる路線です。

花咲線(根室本線 釧路~根室)乗車レポート! 厚岸湾と別寒辺牛湿原の最果ての車窓が見どころ!
雄大な車窓を眺められるJR北海道の路線の中でも、最果て感の強い路線が、花咲線(はなさきせん)です。花咲線は、根室本線の釧路~根室間の愛称で、列車は6往復のみの超ローカル線です。厚岸(あっけし)湾や、その沿岸に広がる別寒辺牛(べかんべうし)湿...

根室駅から納沙布岬へは、根室交通の路線バスが出ています。時刻表は、以下の根室交通のWebサイトから見ることができます。

路線バス時刻表・料金表
一日フリー乗車券 下記利用路線が利用できる、観光にお得な乗車券です。ご利用可能路線:花咲線・納沙 ...
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えりも岬(日高本線 帯広駅からバスで約3時間)

日高山脈がそのまま海に没したえりも岬

日高山脈がそのまま海に没したえりも岬

えりも岬は、北海道の南端にある岬です。北海道の中央を南北に貫く日高山脈が、そのまま太平洋に突き出ているような形に特徴があります。岬の先にも、岩礁が点々と続いていて、山脈が海底まで続いている様子がわかります。

えりも岬の一つの特徴は、とにかく風が強いこと! いつも強風で、風速10メートル以上の風が吹く日が、年間で300日近くもあるそうです。風が強いので雪はほとんど積もりません。夏も海からの風の影響で、気温は25度を超えることはないそうです。

えりも岬へは、かつては日高本線の様似駅から路線バスでアクセスできたのですが、残念ながら日高本線の鵡川~様似間は廃線になってしまいました。日高本線の代替バスを乗り継いでえりも岬に行くことはできますが、かなりアクセスが悪くなってしまいました。

公共交通機関でのえりも岬へのアクセスについては、以下のWebサイトをご確認ください。日高本線沿線からよりも、帯広からのほうがアクセスしやすいかもしれません。

襟裳岬「風の館」| 交通アクセス
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竜飛崎(龍飛崎)(津軽線 三厩駅からバスで約30分)

竜飛崎から眺める津軽海峡

竜飛崎から眺める津軽海峡

津軽半島(青森県の西側の半島)の最北端で、津軽海峡に突き出た岬です。津軽線の三厩駅から路線バスでアクセスできます。バスを降りると、小さな灯台を中心に、遊歩道が整備されています。岬からは、天気が良ければ、北海道の松前半島を望むことができます。

青函トンネル体験斜坑

青函トンネル体験斜坑

この竜飛崎の地下には、本州と北海道を結ぶ青函トンネルが通っています。その青函トンネルの工事の際に利用された青函トンネル竜飛斜坑線が残っています。「青函トンネル記念館」に行けば、その斜坑線に乗って、青函トンネルまで下りることができます。実際に乗ってみましたが、海底駅も廃止されてしまった今となっては、貴重な体験になることは間違いありません。

青函トンネル記念館
青函トンネル構想から完成までを音と映像、それに資料パネル、立体モデルなどでわかりやすく展示公開。青函トンネルの全てをダイナミックに体験することができます。

また、そのほか、国道なのに階段がある「階段国道」(国道399号線)などの観光スポットもあります。いずれも、三厩駅からのバスでアクセスできますので、岬訪問に加えて、これらの観光名所を巡るのもおすすめです。崎

三厩駅から竜飛崎までは、外ヶ浜町の町営バスが運行されています。三厩駅までの津軽線の列車も含めて、運転本数が多くありませんので、事前に計画を立ててから訪問されることをおすすめします。

外ヶ浜町
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潮岬(紀勢本線 串本駅からバスで約15分)

和歌山県にある本州最南端の岬です。最寄り駅の串本駅(紀勢本線)から、串本町のコミュニティバスで約15分と、比較的アクセスしやすいです。

夏に訪れたことがありますが、南国・紀伊半島らしく、濃紺色の海と碧い空が印象的でした。南紀は生マグロでも有名ですので、グルメも合わせて楽しみたいところです。

青春18きっぷでの旅となると、串本駅までたどり着くのがかなり大変です。名古屋や大阪からでも一日がかりです。ただ、周辺には、勝浦港、那智山・那智の滝、熊野古道、クジラで有名な太地など、観光地が多くあります。これらの観光と合わせて、潮岬を訪れるのがおすすめです。

紀勢本線の車窓については、以下の記事でも詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください。

青春18きっぷで乗りたい海が見える絶景路線7選!(2023年版)
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串本駅から潮岬までは、串本町のコミュニティバスが運行されています。時刻表や料金は、以下の串本町のWebサイトで確認できます。

本州最南端の町 串本町
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室戸岬(土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 奈半利駅からバスで約1時間)

高知県の南東部にある岬です。断崖絶壁が多い他の岬とは異なり、浜辺に降りることができます。

室戸岬一帯は、日本で9つしかないユネスコ世界ジオパークの一つ「室戸世界ジオパーク」に認定されています。室戸岬から眺める太平洋の絶景だけでなく、珍しい地形を楽しんでみましょう。

室戸岬の海岸に出ると、このような縞々の模様が入った岩がたくさんあります。「タービダイト」と呼ばれる堆積物の一種で、かつては海底で堆積した地層が、地殻変動などで地上に現れたものです。他にも、きれいな海岸段丘が見られるなど、地形好き?にはたまりません。

室戸岬へのアクセスは、高知東部交通の路線バス「安芸・室戸線」が利用できます。時刻表は、以下の高知東部交通のWebサイトで確認できます。

安芸⇔室戸線
※スマートフォンをお使いの方で画面が表示されない方は、お使いのブラウザメニューの 「PC版サイト」にチェックを入れると表示されることがありますのでお試しください。

また、徳島県側からは、同じく高知東部交通の「室戸・甲浦線」が利用できます。

室戸⇔甲浦線
※スマートフォンをお使いの方で画面が表示されない方は、お使いのブラウザメニューの 「PC版サイト」にチェックを入れると表示されることがありますのでお試しください。

徳島方面から、甲浦駅、または、道の駅東洋町までは、JR牟岐線~阿佐海岸鉄道(DMV)を乗り継いでアクセスすることができます。

阿佐海岸鉄道は、2021年12月から世界初のDMV(デュアル・モード・ビークル)の運行を始めています。乗車定員が少ないので、事前に予約をするのがおすすめです。

阿佐海岸鉄道株式会社
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足摺岬(土佐くろしお鉄道中村線 中村駅からバスで約1時間半)

足摺岬は、高知県の南西部にある岬です。断崖絶壁に岬の先端部からは、広い太平洋を一望できます。

鉄道の最寄り駅は、土佐くろしお鉄道の中村駅です。かなり距離がある上に、道路状況もよくないため、路線バスで約1時間半かかります。ちょっと寄り道するという感じではなく、しっかり時間を確保してから訪れたいですね。

土佐くろしお鉄道の中村駅、宿毛駅からは、高知西南交通の路線バスが出ています。以下のWebサイトで、時刻表を確認することができます。「中村・清水・足摺・宿毛線(幹線)」の時刻表を参照してください。

路線バス|高知西南交通
高知県西南地域を拠点に地域の路線バスや、首都圏や京阪神方面への高速バスは、高知西南交通をご利用ください。

以上、「途中下車して岬を訪問しよう! 最果て感を味わうには何といっても岬です! ~汽車旅+ちょい観光のススメ~」をお届けしました。列車に乗りっぱなしだと疲れますので、途中下車して「岬」への観光をおすすめします。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、青春18きっぷ活用のノウハウ、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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