全92両が在籍し、2004年に運用を離脱した小田急4000形。
2600形の次に廃車が開始され、1年と少しという短期間で全車が廃車となりました。

4000形の廃車は、2003年の終わり頃、4258Fから開始されました。
廃車時期から分かるとおり、4000形の廃車は2600形の廃車が全て完了する前に始まっています。
この時点で旧塗装化された2670Fが残っており、先行して4000形の廃車が行われたのです。

元々は2600形を一気に廃車してから、4000形の廃車に着手する予定だったと聞いたことがありますが、旧塗装化によって計画が変更になったのでしょう。
4000形は、その後4253F、4254F、4259Fが2600形より先に廃車されていきました。

20190907_05

末期の4000形の中には、英字併記ではない幕が混在する編成が存在し、該当する編成の先が長くないことを暗に示していました。
一旦は英字併記の幕に交換されたのですが、他編成で破損が生じた際等に、廃車が近い編成の幕と入れ替えが行われていたようです。

2600形の引退後は、さらに廃車のペースが加速し、急激に見る機会が減っていきました。
さよなら運転等は行われず、最後は静かに引退したかわいそうな形式でした。