国鉄【オヤ36 2001】~試験車~ | 昭和の鉄道写真&平成からの再出撃

1975(昭和50)年 田町電車区 撮影分からです

 

 

■オヤ36 2001 鉄道労働科学研究所試験車

前形式:オハ53 7

製造・改造:1966(昭和41)年

廃車:1976(昭和51)年 ⇒後継車両 スヤ61 2001へ置き換え。

 

「鉄道労働科学研究所」

1963年7月1日設立 現在の鉄道総合技術研究所の前身。

国鉄が分割民営化される前、

現在の都営武蔵国分寺公園にあった

国鉄中央鉄道学園にあった研究施設。

 

「鉄道 労研ニュース」などの機関紙や研究論文などを発表していた。

 

この試験車は

乗務員の労働環境を人間工学的見地から測定し、

改善する事を目的とした試験車。

 

後継車両のスヤ61 2001には分散型クーラーが設置されたが、

このオヤ36 2001には無いようですね。

スヤ36 2001の画像はネット上には数点上がっているが

このオヤ36 2001の画像はほとんど無く、

自分で撮った車両なのに、

調査・判別に かなり時間が掛かってしまった(・_・;)

 

 

 

 

 

■80系電車 運転室

 

 

■70系電車 運転室

現在、運行中のE233系に匹敵するほどの広さがある運転室。

機関車牽引の客車時代から本格的な電車時代への幕開けとなった

80系・70系電車。

 

その設計・開発には

「長時間の運転・高速での運転」を考慮して

鉄道技術研究所の人間工学的見地からの研究が進められた技術が

ふんだんに取り入れられたらしい。

 

たしか、モスグリーンに統一された運転席の塗装も

何か意味があった様な気がする。

 

鉄道労働科学研究所の前身の鉄道技術研究所(昭和17年設立)。

終戦が昭和20年。

80系電車が昭和25年落成。

 

このあたりの流れにも、鉄道の底力を感じる。

 

 

理屈っぽくて 文字が多い記事(笑)、もう少し続きます(^_-)-☆