夏の北海道満喫旅行 ④
ファーム富田で素敵な花畑を眺めつつ、美味しいものもたくさん食べて、あっという間に時が過ぎました。
富良野線を北上して、この日の目的地である旭川へと向かいます。
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ラベンダー畑駅に戻ると、ちょうど富良野行きの普通列車が通過していきました。
JR東日本のキハ110系がベースであるこのキハ150系ですが、キハ110系よりも明るい色味の塗装なせいか、より軽快な印象ですね。
我々が乗車したノロッコ号は、この普通列車と中富良野で行き違いをした上でやってくるので、しばし待つことになります。
この日二度目のノロッコ号。
3往復しているうちの最終便で、唯一の旭川行きでもあります。
途中駅であるラベンダー畑からの乗車なので、座れなかったら嫌だなぁと思い、この便は指定席を取りました。
実際は美瑛からの乗車の方が多く、ラベンダー畑からなら自由席でも多分座れたんですが、まあそれはそれ。
乗車してからしばらくは、十勝岳をはじめとした山々に囲まれた、富良野盆地の景色を眺めながら走ります。
収穫の時期も近そうな稲穂の色に、季節を感じました。
列車は富良野線の直線的な線形もあってか、「ノロッコ」という割に、結構飛ばします。
そのため車内に入ってくる風も結構強く、早くも秋の涼しさのある北海道では、これが結構寒かったり。
美瑛らしさを感じる、なだらかな丘陵地帯を走るようになったところで、
美馬牛駅にて列車交換のため7分の停車。
のどかで、静かで、ゆったりとした時間が流れている、そんな気がする待ち時間。
駅の雰囲気か、はたまた響くディーゼルの音か。
列車旅の醍醐味を感じたように思いました。
遠くまで広がるなだらかな丘に、ポツリポツリと木が生えた、まさしく美瑛を感じさせる素敵な景色。
翌日この辺りは車でも走ったりしたのですが、まあ気持ち良いことこの上ありません。
以前スコットランドのハイランド地方へ行った時にも思ったのですが、こういう、なだらかに起伏のある地形が、木々に埋まることなく見える場所、大好きなんです。
美瑛を出てからは、列車交換のために運転停車する西神楽駅を除いて、ノンストップで走ります。
やっぱり、全然「ノロッコ」じゃない。
高架駅である旭川には、富良野線も忠別川の手前から高架でアプローチ。
沈んでゆく太陽に目を細めつつ、この日の列車旅も終了です。
無事に到着。
ここでいつもなら、あれこれとノロッコ号の写真を撮りまくるところなのですが、この日は一旦ノロッコ号を捨て置いて、飛んで行かねばならないところがありました。
それがこちら。
JR東日本のジョイフルトレイン「びゅうコースター風っこ」を借り受けて、宗谷本線で臨時運行がなされた、その名も「風っこそうや」です。
保安装置の関係からか、編成前後には控車として「北海道の恵み」仕様のキハ40を連結し、堂々の4両編成。
主役の「風っこ」が編成中間に入ってしまってやや目立ちませんが、賑やかで、特別感に溢れた列車です。
「風っこ」が北海道に来たという証拠写真といいますか、駅名標と一緒に写してみました。
いやはや、小牛田で寝ているところしか見たことがなかった「風っこ」を、まさか旭川で撮影できるとは。
本当にラッキーなタイミングでした。
横断幕にノボリ、柱のポスターからチラシまで、あらゆるPRがなされていた「風っこそうや」。
JR北海道の厳しい経営状態の中、より観光に特化した運営を行っていく施策として、JR東日本及び東急電鉄と協力したプロジェクトの第一弾でした。
来年には伊豆急行(東急)の「THE ROYAL EXPRESS」を走らせるという、これまたビッグなプロジェクト第二弾も控えていますから、それもまた楽しみなところです。
どうか、こうした施策が芽を出して、少しでもJR北海道が元気になってくれたらなと思います。
富良野でしっかり観光はしたものの、かなり鉄分が濃いめになってしまった2日目。
ここからはだんだん鉄分濃度が低くなっていきますが、相方には相当呆れられたことでしょう。
旭川到着後は、駅レンタカーで車を借りて(Peachきた北海道フリーパス特典:給油いらずで¥5,000/24h)、翌朝早くからのドライブに備えてゆっくりと休みました。
続きます。